週間店長情報 セオリーって何や? 2024.09.09
ランチェスターの法則を知ったのは30年以上前です。3:1の法則が印象に残っています。局地戦での有利に進める為の戦い方です。商売で応用できると本には書いています。
ウクライナで起こっている事にも当てはまると思っていましたが実際はセオリー通りになっていません。通常ならロシアの圧勝の筈。西側の援助がなければプーチン大統領の想いが簡単に達成されていたのです。西側の援助が想定を越えていたのです。ここまで膨大な援助が続くとは想定外だったのです。ワンサイドで勝負がつくと考えるが普通。
ロシアの侵攻でウクライナの領土が10分の1取られています。ロシアがノルウェーに侵攻して10分の1の領土が取って停戦。今の状態と似ています。「これから停戦交渉が始まるかも」と考えました。領土を取ったのですから。その上今の状態は膠着状態で打開の方法はなさそう。停戦すれば戦争状態がなくなるので西側もそれを望んでいるとみています。
それが思わぬ事態が。ウクライナがロシア領に攻め込んだのです。攻められている国が攻め込むというのは掟破りです。攻め込んでもすぐに鎮圧されるのが普通ですがそうなっていません。
この場合ロシアは攻めている部隊を自国防衛というか軍を相手軍の3倍以上投入して攻めてきたウクライナ郡を蹴散らすのがセオリー。自国が攻められたのですから守るのが当たり前です。と考えますが部隊を移動させれば今まで守っていた地区が手薄になり反対に攻め込まれます。誰でも判る論理です。自国領土が一番大切の筈です。攻め込まれるのが判っている為に軍を移動できません。その為侵入者を蹴散らす事ができていません。不思議な状態になっています。
商売に置き換えることが出来そうです。あちこちに大きな店が出来ています。自然食宅配もありますしネット業者も無視できません。20年前30年前よりはるかに沢山の同業者が増えています。
価格で対抗できない場合もありますし品揃えでも太刀打ち出来ない場合もあります。ここで「お手上げ」してしまえばそれまでです。お手上げ出来ない場合踏ん張る以外手がないのです。生活もありますし閉店してどこかに勤めに出る事も出来ない現状では戦う以外手がないのです。
セオリーでは初めに自店の強みを見つける事です。店を続けていると必ずよく売れているアイテムがみつかります。これは比較的簡単に見つけることが出来ます。仕入れ伝票をみれば判るのです。次に同業者の強みを探します。価格なのか便利さなのか品揃えなのかちょっと調べれば誰でも判る筈です。ここまで判れば方策が判るかも。すべてに対応できる店とか流通はありません。大きければ大きいほど穴が見つかるのです。大手は欠品がしょっちゅうでは困るのです。安定供給のアイテムが必要です。この辺が差別化できるポイントでしよう。
僕の商売でも同じです。大手が売れないアイテムを探しています。原材料で言えば大豆、小麦です。大手問屋の代表と話をすると「有機原料が集まらない」と言います。その為国産無添加アイテムしか取扱えないのです。大量生産できないこだわりアイテムを探しています。
大量在庫できるアイテムとか格安価格も出来ない中で強化する物を見つけるのはすき間を見つける事です。これがセオリーです。自分が好きな分野のアイテムはどうしても眼がつくのです。「売れそうな物」を探すより興味のあるアイテムの方が見つけ安いのです。自分の感覚を優先させるしか方法はなさそうです。これってセオリー通りではないです。
何とかして見つけようと努力するよりいつも気にかけている物から始めると良いのです。発明とか考案をしている人はいつも問題意識を持っていると自然と見つかると言っています。有名な中松なにがしは「スジ ピカ 活き」だと言っています。経験豊富が上手く行くとは限りません。セオリー通りに物事が解決出来るとは限りません。「こうすればうまくいく」というのはないのです。過去の経験とか成功例は役に立ちません。セオリーにがんじがらめにならない事です。