週間店長情報 覚悟の違い 29 4 3
価格表 一部訂正
マルカワ味噌 未来 1296円 河原酢造 900ミリ 795円
覚悟の違い
セミナーで実技の紹介を今年は僕が担当。その前に一言話をしました。毎年同じ事を紹介しているので数回以上参加している人は「又これかい」と思っているはずです。そう思っている人の大部分は実技を理解できていないと思っています。「そんな馬鹿な」というかも知れませんが正確に出来る人はほとんどいません。操体法でかなり名の売れていた人との話を紹介しました。有名な人でしたので付き合うことはありえないのですが僕の書いた文章が廻り回ってその先生の目に留まったのです。(病気になったら仕事しろという文章)それで付き合うことに。彼はプロを相手に講習会をしていました。又一般の人を対象にしてもやっていました。そこで聞いてみたのです。プロ相手の場合5000円1万円。一般の場合1000円だと聞きました。「プリントは違うの」と聞くと「同じものです」「じゃあ 講習の内容は大分違うの。専門には専門的な話をするのでしよう」と聞くと「いや 全部一緒」と言うのです。「そんなのおかしい」と言うと「いや それでいいのです。プロは技を取りに来ているのです。モノにできれば一生仕事に使えるのです。だから1万円でも安い。一般の人は10回聞いてもモノに出来ない人が多いので1000円でも高いのです」との返事。このような話をして実技に入りました。実技は僕の説明はあっていたのですがモデルが間違った動きをしていたのです。僕が注意しなくてはいけなかったのですが頭の中は次の食事の話と「ある日動けなくなった時の対処法」の話の組み立てで一杯で気が付かなかったのです。モデルになった人はヨガ暦8年のトレーナーだと聞きました。そのヨガは操体法を取り入れたヨガです。僕の頭ではトレーナーなら何も言わなくても大丈夫だと信じていたのです。実技の後のほうで彼女は何も知らないと実感。後の祭りです。ヨガの先生がいつも言っていることが理解できました。「いつまでも生徒気分」トレーナーはこれでは困るのです。生徒は聞きっぱなしです。しっかり覚えようとしないが常。ヨガのポーズは出来ても操体法の一番の基本が出来ていなのは「操体法はヨガではない」ので真剣に覚えようとしなかったのでしょう。困ったときはいつも先生が何とかしてくれると思っているのです。セミナーの1ヶ月ほど前に治療師なり立ての上の息子が僕のアパートに。「どうした」と聞くと「俺 次の週から毎週水曜日は一人ですることになった。自信がない。不安。勉強に来た」と言うのです。操体法の僕の本がお目当て。30年前に1万円で買った本があります。絶版本。実技がカラー。治療師なら欲しがる本です。いろいろ質問してきます。実技もその場で披露。本とか動画では実技は理解不能。手加減は手ほどきしてもらわないと判らないのです。しばらくして「一緒に飯食うか」となり近くの和食レストランに。話の内容は全部実技の話です。相手は真剣です。彼は技を取りに来ているのです。飯をおごって教えるのですから割に合わないです。実の息子ではしょうがないです。出世したら「あの時いろいろ教えてあげただろう。何かうまいものを食わせろ」とたかる理由にしたい気分。件のヨガのトレーナーとは違いすぎるのです。皆さんの店にも起こりうる事かも知れません。毎週40~50軒の店を訪問しています。電話でも相談とかいろいろ聞きます。店もいろいろです。当方に期待している内容が全部違うのです。「商品だけちゃんと届けてくれればいい」と言う店から「うちの店に売れそうなものがあれば紹介して欲しい」更には「いろいろ教えて欲しい」と言う店から「売りたい商品がある。取り扱って欲しい」と言う店もあります。「○○を探して欲しい」と言う話も来ます。お客と言う字はうかんむりにおのおのと書きます。教えてくれた人は「お客様にはいろいろな悩みがあるのでそれにお答えできるようになるといい」と言っていました。それぞれ想いと覚悟が違うのです。