週間店長情報 お一人様の食事 2022.06.20
単身世帯が増えていると報道。少子高齢化も言われて久しいです。「このままいくと日本沈没」だという人もでています。これではお先真っ黒だと誰でも考えます。報道って責任を取りません。言いっぱなし書きっぱなしなのです。日本の人口はどのくらいが適当かは時代と共に変わってくるのです。日本は住める場所が少ないです。今の居住環境が変化しないという前提での話です。
生活もそうです。子供が大きくなって結婚して別の家庭を形成して夫婦二人の生活になりほどなく相棒がなくなり独りに、施設に入って老後を過ごすというのが常識と考えられています。「施設に入る金がない。貯めんと」となりがむしゃらに金を貯めるのです。これが一般人です。
先日取引のあるヨガの先生から「0.8%塩分の味噌汁作ったから持って帰って」と言われて味噌汁を貰いました。2杯分入っていました。ラッキーと言いたい所ですが実際に飲んで見なければ美味しいか判りません。飲んでみると「これが味噌汁かい」と言うか汁がほとんどない具一杯味噌汁です。しかも具材は根菜類てんこ盛り。味噌汁の具材はじゃがいも 玉ねぎを具材にするのが僕の常識。根菜類を具材にするというのはNG。彼女は一人暮らしです。両親と住んでいた家に独りで住んでいます。結婚はしたのですが今は独りです。味噌汁の作った鍋をちらっと見ると普通の四人家族が使う大きさの鍋でした。両親と生活していた時の鍋を今も使っているのです。
「味噌汁を作る時は冷蔵庫にある残り物を全部使って作るので食べ終わるのに数日かかる。ごはんも一回に3合ぐらい炊く。3日もするとごわごわになる」と彼女。「何でそんなにぎょうさんつくるんじゃい」と僕「だってそのくらいの量を作らないと作る気にならない」ごはんは一日1回、味噌汁も一日1杯。これだと1週間ぐらい同じ味噌汁と御飯を食べる事になるのです。「カレーだと1週間ぐらい食べ続ける」これって結構大変です。こんなのいやだよう。
たまたま彼女は一人でしたが夫婦二人の家族でも同じ事が起きていると見ています。鍋には思い出が詰まっているのです。料理を作るたびに子供たちとの昔の生活を思い出すのでしょう。
お一人様の食事は大変です。これだとコンビ二で買って済ますほうが簡単です。コンビ二にお一人様が殺到しているのが理解出来ます。皆さんの店に来る人も一人暮らしもしている人もいる筈です。スーパーに行くとじゃがいも1個たまねぎ1個で売っています。皆さんの店でも1個買いのお客さんがいるでしょう。本当はじゃがいも半分、玉ねぎは4分の一でいいのです。味噌汁を一人分作る場合はそのくらいの分量でいいのです。「ラップで包んで冷蔵庫に」と言われそうですが毎回同じ味噌汁はいやじゃないですか。
ごはんは1食または2食分炊くことをお奨めします。お米を水洗する場合は3回分作ります。3分割して1回だけ炊きます。残りはジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫に。1週間は持ちます。
味噌汁の具材も1回にいろいろな具材を作ってバラエティな3回分を作ります。これも袋に入れて冷蔵庫又は冷凍庫(少し水を入れるとグッド)に。具材に根菜類を使う場合は菜切り包丁を使わないでピーラーで。件の彼女の味噌汁のニンジンごぼうは充分柔らかくなっていなかったのです。
根菜類を煮て柔らかくするのは大変です。じゃがいも、玉ねぎの味噌汁は具材を使うときは沸騰したら火を止めて塩を投入、味噌を溶く汁をすり鉢に入れます。5分後にすり鉢で溶いた汁を投入、温め直して出来上がり。豆腐は温め直す時に入れます。これだと毎日違った味噌汁が出来ます。
カレーもジャガイモ ニンジン 玉ねぎを切るところまでは同じですが切った物を3分割、1回分だけ使うのです。残りは冷蔵庫又は冷凍庫に。カレーがいやならシチューに変更してもOKです。肉じゃがにも変更出来そうです。毎回同じ物を作らなくていいんです。好きなら別ですが。
お一人様の食事は下拵えをしておくのがコツです。肉を沢山もらった時 分割保存は誰でもやっているでしょう。知らずに節約これだと「一人ひとつき9000円」が可能です。