週刊店長情報 得したいのは同じ 2020.10.19
一人10万円の給付金がありました。誰でももらえるのです。と言いたいですがもらえない人もいるらしい。「そんな筈ない」と言われる人はまともな人。世の中にはまともでない人もいます。
例えば夜逃げした人 役所に行くでしょうか?多分いかないでしよう。夜逃げした家族とやり取りしたことが有ります。保証人になってもらう人がいないのです。「通報しないのなら、名前だけでいいのなら」と言う約束で契約したのですが上司が保証人に連絡を取り居場所が知れて大変。
その他何らかの理由で申請できない人もいます。住所がはっきりしている人は大丈夫です。中には「そんなはした金 いらんわい」と言う人がいれば素晴らしいです。
もらった給付金は家内が握って「あんたにあげない」です。僕がもらえばすぐに仕事に使ってあっというまになくなるからです。いつぞや亡くなった父親が僕にお金をくれたことが有ります。家内と母親は大反対。「どうせ すぐになくなる」からと言う理由でした。予想は大当たり。すぐに支払いに回ってしまいました。その頃の僕は火の車状態。お金が財布に残っていることは皆無。あるのは一円玉ばかり。亡くなったリッチマンも助けてもらいました。前金で「100ケース分と砂糖100個分先に払う」と言って数十万円振込とかイベントで会ったときにもらいました。こういう人達がいたので商売を続けられたのです。今ではいい思い出です。今は誰もいない状態です。
コロナの影響で大打撃を受けた人たちがいます。政府は救済策をいろいろ打ち出してきました。僕が恩恵を受けることはないです。昨年の所得税を支払えなくて「分割にしてくれ」と申請しました。税務署から「減免の申請書類を送るから書いて送って」と。見てみると「前年より売り上げが下がっている場合減免になる」と書いてあります。減免って税金免除の事だと後でわかりました。
前年度は僕が両足骨折して入院をしていたので売り上げがよくなかったのです。数字をいじって「コロナの影響で30%売上ダウン」と記載すれば税金免除になったのです。正直な僕は素直に出しました。それでも「いっぺんには払えん」と税務署の職員に話すと「分割払いの用紙を送る。何回がいい」と言うので「3回にしてくれ」と言う事に。先日全部払いました。
仕入先で200万円の持続化給付金をもらうために「ナカショウさんの仕入れ時期をずらすと給付金がもらえる売り上げになる。協力してもらえないか」と言うので協力しました。おこぼれはないです。200万円は中小企業には大金です。僕の場合フリーランス扱いで申請すれば100万円もらえるのです。ひょっとして数字をいじってもらったお店があるかもしれません。もらった人はきっと黙っているでしょう。「正直者は馬鹿を見る」金の欲しい僕がしない手はないのでしようが僕の中にある「お上から金をくすねる」ように思えて貰おうという気が起きません。
コロナ対策としてGOTOトラベルとか イートとかも始まりました。ホテル旅館に泊まると大幅値引きされるのです。更にクーポン券もついてくるとか。「こりゃ すごい 大判ふるまい」です。こんなこと今までの人生で初めてです。結果は高級旅館 高級ホテルは大にぎわい。予約でいっぱいになったと報道。普段泊まれない旅館に予約が殺到しているというのです。格安旅館ホテルは苦戦しているのも報道で知りました。京都市内の小さな京風町屋の旅館は閑古鳥状態らしい。コロナのなかった時普通こちらの方に予約が殺到していたのです。オーナーは「こんないい部屋を格安で泊まれるのだから繁盛するのは当たり前」と思って開業したのです。予想は外れたのです。これが更に1年続けば閉店となるかも。何がいいのか判らなくなってしまいました。
ここではっきりしたことが有ります。僕らの仕事にヒントになるかも知れません。お客さんは「事情が許せば 又は財布が許せば」高額品を買うと言う事です。自然食品はまだ高価な食品の部類に入ります。一般の自然食愛好家でなくても事情が許せば買うかも知れないのです。今回の消費動向 参考になりそうです。ここから皆さんの知恵の出しどころでは。得したいのは皆同じ。