週刊店長情報 イグサ草履よりスグレもの 24 2 6
ワサビ漬け値下げになっています。
先週からワサビ漬けは簡易包装になっています。価格も安くしました。ただ伝票の訂正が間に合いませんでした。今週の伝票で訂正しています。のりわさびも価格は同じです。のりの佃煮にわさびを入れたものです。本物のわさびもあります。価格は600円ぐらい。わさび苗も。
イグサ草履よりスグレもの
履物を研究というかいろいろ勉強しています。当方は冬でもイグサ草履をはいています。「寒そう」仕事で長時間外を歩く事はあまりないです。大部分は車の中というか運送屋と同じ運ぶのが仕事なのです。車の中で防寒靴は不要です。イグサ草履の欠点については何回かお知らせした事があります。一番の欠点は雨に弱い事です。これを解消しょうと和紙の草履の試作品を作ってもらった事があります。出来上がったものを履きましたが「ハズレ」和紙はピリング摩擦に弱いのです。これでは使い物になりません。そこで出てきたアイデアが靴の中敷きに使っているBPFキャンブレル地を貼りつけるというアイデア。物は当方にあります。その由を草履製造組合にお願いしましたがうまくいきません。組合は技術アドバイザーの元兵庫教育大学の先生の言う事しか聞きません。初めのいきさつから言えば当然なのですが。草履の研究をしている人はほとんどいない筈です。金儲けにならないからです。靴の研究をしている人はいるのに。草履はマイナー 今後も市場が大きくなる事はなさそう。その為草履製造組合の真似をする会社がほとんどありません。あっても価格とサイズの豊富さで太刀打ち出来ていないのが現状です。問題点を僕が指摘しても聞いてもらえません。BPFキャンブレル地は靴業界の人にはポピュラーなものです。でも手に入れるのは普通の靴屋でもほとんど不可能です。僕が手に入れられたのは靴の勉強に行った診療所出入り装具士さんとの知り合いで彼女が買ってくれたからです。これを草履に貼り付けたらと前から考えていました。うまくいけば試作品をということになりますがこれがまた大変と言うか不可能に近いのです。新たな業者を探す必要があります。そうすると今買っている組合との整合性が取れなくなります。最悪組合と決別という覚悟が必要になります。「そこまでする必要があるの」と自問自答していて決心がつかないのです。「かわいそうな僕」草履がちびてきたので思い切ってキャンブレル地をハサミで切って草履に貼りつけました。ちびた草履です。イグサ部分を取り外して貼りつけるのがベストですが生来の「怠け者」の僕ではそんな面倒な事は不可能。貼りつけるだけなら僕でも出来ます。ハサミで切って両面テープで張り付けるだけです。両面テープが必要ですが見当たりません。買えばいいのですが「おぜぜ」がない僕です。車にあるのはガムテープ。これで張り付けてみました。「どうせふんずけるのだから ちょこっとくっつけばいい」これこそ怠け者の王道。このくらいいい加減でないと生きられません。何せ試作品を作る段階の前の段階ですから。初めからきちっとする必要がないのです。と自分に言い聞かせながら。履き続けて1週間。「何でもっと早くしなかったんだろう」と怠け者の自分を反省しました。履き心地抜群。ちびてへとへとの草履が新品の草履並みの履き心地になりました。たぶん新品のイグサ草履よりもベリーグッド。しかも温かい。雨にも雪にも負けません。イグサ草履だと雪の中を歩くと濡れて乾くのに時間がかかりますがこれはすぐに乾きます。キャンブレルは衝撃急性素材の表面に速乾性素材を貼りつけたものです。靴でもいいのですから草履に貼りつけても同じ結果になるのです。「これは使える」と実感。もう少し履き続けて次の実験をする予定です。イグサ草履のもう一つの欠点はちびると滑り易くなる点です。靴のスポンジ底でも同じ事が起きます。ちびた草履は大理石とかピータイルが濡れていると滑り易いのです。靴の勉強をしている人なら誰でも知っています。次の実験はこれを解決する取り組みです。