週間店長情報 アーチパットがO脚を作る 31 5 27
「もなか」(ギブス)が取れた頃装具士さんが出張してきて石膏で足型をとりました。1週間後にアーチパッドが出来上がりました。この点についてはご報告しています。
裸足で足型をとったのでアーチパットを装着するのは裸足か靴下を履いてというのが僕の常識。足首が包帯ぐるぐる巻きでしかもピンが抜けていない状態でのアーチパット装着は無意味です。この状態でリハビリの時PTから「装着して」と言われました。「おかしい」と思いましたがここは病院「僕は患者」です。リハビリの先生の言う事を聞かなければいけない立場です。先生は正しいのですから。装着しても痛くはないです。包帯がクッションの役割を果しています。
包帯ぐるぐる巻き状態でのアーチパット装着は変な気分と言うか足の扁平部分(縦軸内側アーチ)が通常より盛り上がるようになります。裸足だと扁平部分の補助になります。これだと「O脚促進パット」僕が違和感を持っていてもPTはお構いなしです。見ても判らないからです。
靴下を履く場合、靴下の厚さについても検討が必要と言いたいですがここでは割愛。担当でない別のPTに聞くと「アーチパットを何でするのかよく判らん」と。PTって国家資格です。装具の作り方と作用効果は概略知っている筈です。僕より詳しい又は同じくらいの知識があるのが当たり前だと思っていました。担当のPTにアーチパットについて当方の見解(僕が足と靴の勉強をしている事は伝えています)を少し説明しました。自分が装着した事がないので「判らない」模様。
アーチパットを裸足で装着した場合にも一つ問題が。表面の材質がビニール合皮なので汗でべたべた状態です。市販されている靴の中敷は蒸れないような材質です。僕が持っている中敷の材料は「表面は速乾性 裏面は衝撃吸収素材」です。これだと皮膚に当たる部分は汗で蒸れないです。装着する時「薄手の靴下を履いて」と指導するのがいいのです。汗の問題はこれで解決しそう。
今回のアーチパットの作り方だと100%フィットしないと断言できます。「またまた ひどい事をいうなぁ 専門家でもない おめぇが偉そう」と言われそうです。「まぁ 聞いて下さい」
理由はこうです。今回のアーチパットは足型を取る時「足を地面につけない状態」で取っています。地面につけて体重を掛けて取る事は不可能です。両足荷重不可の指示が医者から出ているので足に圧を掛けるのはNG。踵骨が充分にくっついていない時に足に圧を掛けてはいけないのです。
アーチパットをつけて歩行練習する場合 両松葉杖で左100%荷重、右30%荷重から始まりました。100%荷重は全体重を足に掛けます。これだと足の長さは 体重を掛けない場合と比べると靴で言えば1サイズぐらい大きくなります。靴選びの足サイズの計測では全体重を片足に掛けた状態で計測します。アーチパット作りは脚に荷重を掛けないとフィットしないのです。荷重をかけないで作ったアーチパットはO脚促進になります。インデアンうそ言わない。
「おかしい 僕をO脚にする気かい」とは言えず「アーチがちょっと高い」と装具士に優しく言えば「削ります」と慣れている様子。普通なら「どのくらい削りますか」となる筈ですがそうなりません。これも変です。「何も言わない」人だとO脚になってしまいます。
初めから合うアーチパットはどうしたら作れるか検討しました。1サイズ違うのですから初めから少し(1ミリくらい)クッションつけて沈むように作っておくのも一つの手です。材質は表面だけウレタンスポンジ。クッション性があるから。これだと補正の必要なしだと見ています。もう一つは松葉杖になった時に100%荷重でアーチパットを作るのがいいのです。
これでも合わない可能性もあります。荷重左100%でも右は週単位で荷重30%、荷重50%、三分の二荷重と変わっていきます。荷重が違うと足サイズも違ってくるのです。結果アーチパットの盛り上がり部とのミスマッチが起き続けるのです。何も言わないと骨折入院で「骨折は治ったがO脚になった」と言う事に。本当です!アーチパットがO脚を作る!