週刊店長情報 今年はどんな年 27 12 28
今年は2年目です。と言っても「何のこっちゃ」でしょう。当方が今後の方向性をはっきりさせて2年目です。何回も言っていますが「売り上げ低迷」のお店があるとすれば店主店長のせいではないです。皆さんの仕入れ先の状況の変化がそうさせているのです。我々卸しの事です。卸しは皆さんに本当の事は言いません。言えないです。卸が皆さんの方を向かなくなったからです。仕入れロットが大きくなっているでしょう。大部分のお店が「それでは買えない」と言っています。売れなくて困るだろうと言うのが店の考え。実際は「何にも困っていない」のです。本当です。じゃあどこが買っているのかと言えば生協とか一般市場。卸し仲間で話をするとはっきりします。自然食品店とは販売の桁が一つ二つ違っています。関西の大手と言われる自然食宅配でも彼らから見たら「ごみ」程度です。自然食宅配は大きい筈ですが彼らには「小さすぎる」のです。以前生協への卸しが専門会社の営業と話をしたことがあります。その時関西よつ葉の会員はどのくらいか聞かれて、○万と応えると「その程度の会員数ではウチは行きません」と言われました。対象会員が少なくて商売にならないらしいのです。彼らの商品手当ては数万単位。百二百単位ではないのです。スケールが違いすぎます。今まで自然食品店だけ相手にしていた頃は「皆さんのお店の為に」いろいろしてくれた筈です。今は「昔のよしみ」でしかたなく付き合ってくれているのです。ここまで書くと「俺らは見捨てられたんかい」と言われそうです。そうです。捨てられたのです。御立腹になるかも知れません。でも事実です。僕は彼らの売っている商品を見ていて気がついたのです。価格もこなれています。でもグレードは全部ピカイチではないです。量産が可能です。製造設備が大きいのでかなりの数字がないとやっていけないのです。ピカイチ商品は量産出来ないのが現状です。ここに眼をつけるとこれからのお店の方向性がはっきりすると僕は考えました。そう決めたのが昨年でした。はっきりさせるには投入商品の差別化が必要です。第一弾は無農薬全粒粉うどん。全粒粉は市場にほとんど出回っていませんし無農薬というのもありません。有機はあります。有機は使っていい農薬がありますし又検査するには防除が義務付けられている農薬散布もあると聞きました。ちっちゃな卸しの僕にはかなりの冒険。売れ残りのリスク。数年賞味期限の過ぎたうどんを食べ続ける覚悟が必要でした。これも定着したというか1~2ヶ月に1回の割合で1ロット製造してもらっています。取り扱っているお店は全体の2割程度です。後の8割のお店は「そんなん 知らん」僕がわめいたところでどうなるのではないです。取り扱っているお店でも極端に仕入れの差が出ています。この差はいつもコーヒー屋さんが言っていますが「置いとくだけでは動かん」のです。初めはひと手間というか推売が必要です。今年は第二弾としてこだわりボーロ。九州の雲仙市にメーカーがあります。雲仙に行きました。ここで話がつきました。今までの販売実績があったので可能に。これも2~3カ月に1回の割合で製造してもらっています。取扱店は4割ぐらいです。第三弾はこだわり全粒粉。これは一番苦戦するだろとみています。今のところ取扱は数店。パン屋は1軒だけ。パン屋が一番関心を示すと思っていましたが全然です。国産小麦天然酵母だけでは売りとしては弱いとみています。いずれはっきりするでしょう。今年はこのくらいがいつもの活動にプラスした内容です。この間甜菜糖も続けています。順調です。来年は第4弾が出せるかも知れません。更に今取り扱っている癒しあられも無農薬だと判明。これも続いています。これからもこの路線を続けていきたいと思っています。今の自然食品店の取扱商品は全部ピカイチではないのです。探しても見つからないのです。自分達で作るしか手がなさそうです。生産量が少なくて原料が集まらない小麦のお菓子とか加工品が穴。しかも量産が出来ないから大手は手を出せない。その辺にこれからの自然食品店の存在理由があるのだと思っています。そうするとこれからが本番と言う事になるのです。来週はハチャメチャ?「国の借金は減り続けている」うそくさい いや本当かも。