週刊店長情報 家の冷蔵庫は無用に 26 7 14
そんなバカな「絶対にそんな事は起きない」と誰もが思う筈、冷蔵庫のない生活をしているのは何回も話をしている京都のマリナ美容室の牧野さん夫婦ぐらいです。彼女の家は冷蔵庫 テレビ クーラーはありません。電気代は1カ月1000円未満。憧れる人はいない様子。大部分の人は真夏にクーラーのない生活は我慢できないでしょう。冷蔵庫もそうです。「腐る物が続出」状態になるのは火を見るより明らかです。今後この状態が改善するとは誰も考えないです。当方の家も同じです。冷凍冷蔵庫では収まりきれずに冷凍庫も別にあります。中身はいつも満杯です。でも冷蔵庫の肥やしになっている物も沢山あります。「いつかは料理する」と入れた物が1カ月たってもそのままで結局廃棄処分なんて事はしょっちゅうです。冷蔵庫がある為に廃棄処分食品が増えているのです。昭和30年代までは冷蔵庫はなかったのです。腐りそうな野菜は漬物に。又は早く調理したのでしょう。今は「これは、今は食べたくない。いつか料理する」と言いながら結局料理する機会がなくてそのまま廃棄処分の憂き目に。「いや そんな事はない。我が家は廃棄処分する事は出ない」と言い切れるあなたは偉い。大部分の人は「その通り」と言うのではないでしょうか。冷蔵庫冷凍庫が出来て無駄が増えたのです。廃棄ロスも増え続けているのです。不思議な事を知りました。仲間のヨガの先生の行きつけの中華レストランが閉店し、その時「ナカショウさん欲しい物があれば取りに来て下さい」と言われたので取りに行きました。一番の収穫は組み立て式のアングルです。今は仕分け台になっています。買えばかなりの金額でしょう。最後に「小さな冷蔵庫いらんか」と言われて「もらう」と返答。自宅にあった小さい冷凍冷蔵庫をもらいました。容量は80~100リットルの大きさです。夫婦だけの生活ですからこんなもんでしょうと言いたいですが小さすぎます。夫婦だけの生活でも容量は200~300リットルの冷凍冷蔵庫が普通です。これが今の標準。それが半分以下です。「近くに店があるのでそこにみんなあるのだろう」とも考えますがやっぱり僕の眼から見ると変です。レストランですから食材の買い物は毎日していました。家の方は店の残り物で済ましていたのかも知れません。結論から言えば店があると家の冷凍冷蔵庫はほとんどいらないのです。自然食とか生協の宅配は「1週間待つのだぞ」です。これが時代遅れなのです。ちょっと乱暴な決めつけです。ついでに言えば今必要なものが今配達されるのが理想なのです。特別な指定された曜日に配達なんて誰も言いませんが「おかしい」のです。言わないのは「言っても聞いてくれないから」です。今日必要なのに1週間後では間に合わないのです。その為に1週間後を想定した注文をせざるを得ないのです。「それがいやだったら店に買い物に来ればいい」と考えます。これはこれでまっとうな話です。時代は更に我儘な消費者が増えそうです。老人力がつくと我儘になるのです。買い物が「面倒」と言う人が続出しそうです。「今持ってきてくれ。配達料は払うから」と言う人が増えるのです。今必要なものを必要な量だけ欲しいのがお客様です。余分な量は要らないのです。ストックするのも面倒です。ものが不足している時代はストックが有効でしたが今は何でもいつでも手に入る時代なのです。この難問を解決する会社 店がいずれ出始めると予想します。これが当たり前になると冷凍冷蔵庫は不要になるのです。あったとしても小さいもので事足りるのです。子育て世代はそうはいかないかも知れませんが高齢者世代が増え続ける事がはっきりしたこれからは店も宅配もこの要望に応えていかざるを得ないのではないでしょうか。自分の店がお客様の冷蔵庫冷凍庫代わりに利用される時代が来るのです。その為に必要な仕組み作りが必要です。いろいろなサービスが考えられます。厨房併設の店も出るかも。下ごしらえは店の横の厨房で全部済まして家では調理するだけ。これだと家ではゴミが出ません。冷蔵庫が不要になると家のスペースでの分捕り合戦も違った方向に。こんな時代がもうそこまで来ているのです。皆さんがこの変化についていけるかどうかが試されるのです。変化についていければ商売繁盛間違いなしです。