週間店長情報 過疎地の役割 2020.11.23
毎週福井の実家と京都を往復しています。実家は海辺にあります。カニと水仙の町です。今の時期だとカニ。先日家内が貰ったセイコかにを食べました。もらうことはめったにないです。普通は家内の友人から格安の時だけ買います。所謂過疎地です。集落は150軒位、人口は300人ぐらいでしょう。我が家から100m上のほうに旦那寺があります。道路に面して寺は3軒並んでいます。寺の間の通路を通って階段を上れば神社があります。近隣の集落で3軒の寺のある地区は皆無。寺から300mぐらい上に火葬場(今は使っていません)がありその横に墓地があります。毎年お盆には墓地に行き帰りに寺に寄り回忌があるなしの確認をします。墓地には家から車で1分。誰も歩いていきません。自宅斜め前にはプロパンガス屋 50m下ると食料品店 その横に郵便局。道路を挟んで集落センター 酒屋と漁連の事務所があります。更に100mぐらいのところに漁民センター その下は波止場 製氷機製造付冷蔵庫があります。定置網もあります。旅館民宿もあります。米屋 電気工事店もあります。昔は農協の支所もありました。ないのはコンビ二とパチンコ屋。コンビ二は車で5分の所にあります。病院とかスーパーは30分ぐらい車でいけば武生(越前市)にあります。救急車は電話をかければ5分で到着。越前町中心部に消防署があるからです。集落の海岸を埋め立てた駐車場があります。駐車料は無料。ヘリポートもあります。「そりぁ うそ そんな過疎地区にある訳がない」と言われそうですが本当です。実際はゲートボール場になっています。災害時のインフラなのです。田舎にしては整っているでしょう。歩いていける郵便局は京都ではないです。
家から僕の畑まで車で3分 農道に面しているので便利です。ある面不自由です。みんなに見張られているからです。いつも草ぼうぼう。草刈機を使って草を刈り取ります。この草刈機が不便。毎週使っていれば故障はしないらしいのですがぐうたらの僕はたまにしか草刈をしません。混合油で使う草刈機はしょっちゅう故障します。手で引っ張ってエンジンを掛けるのも不満。余りにも故障が多いのでバッテリー式の電動草刈機を買いました。これだと混合油不要。スイッチを押すだけで掛かります。今これがお気に入り。家庭菜園に丁度いいのです1回の充電で30分ぐらい使えます。スペアーのバッテリーを買う予定です。自然農とかほざいていますが収穫物は皆無。雑草の方が強いのです。周りから「肥やしもやらんで出来るわけがない」と言われています。
両隣は一人暮らしです。上の家は夫婦だけ前の家は旅館の別宅 昔のおかみが独りで住んでいます。このままだと10年後はジジババばかりになりそうです。過疎地はいつも過疎でした。昔からそうだったのです。賑わったのは戦争疎開のあった時期だけです。
戦争は起きないと誰もが思っています。「平和が続くとデフレが続きます」と言ったのは故長谷川慶太郎先生経済評論家です。100年単位で考えると絶対平和が続くと言いきれません。世界のインフラが全部無くなってしまう可能性はゼロではないのです。
何かの理由で電気 通信 ガス 水道が使えなくなった場合とか。通信衛星が片っ端から打ち落とされた場合大変です。これからの戦争は殺人をしません。ロボットとかが自動的に都会のインフラに攻撃を仕掛けるのです。原発も例外ではありません。ガスタンク 石油備蓄基地も狙われるのです。水道の浄水場に細菌をばら撒かれると水は飲めません。地下に細菌ロケットを打ち込まれると地下水も使えなくなるのです。アンテナとかNHKすべての報道設備もダメになるのです。
インフラが全部使えない状況を想定する必要があります。マンション住民は生活出来ません。エアコン テレビ 冷蔵庫全部使えないのです。水が使えないと水洗便所は役立ちません。携帯電話 ファックス メール 固定電話も使えないのです。こういう事は誰も想定していません。
こんな時過疎地の出番です。インフラ攻撃は過疎地に及びません。費用対効果が小さいからです。こうなった場合過疎地が受け皿になるのです。過疎地には100年に1回の役割があるのです。