週刊店長情報 社長は重度障害者 社員は全部健常者 30 2 26
一番初めの主仕入れ先が障害者(小児麻痺)でした。障害者は40才代。家は昔の百姓家。彼は「障害者は普通の人の倍儲けなければならない」といつも言っていました。彼によると「車が故障した場合普通の人はレンタカーで間に合わせられるが僕の車は障害者用特別仕立てなので故障すると車が使えない。その為予備の車が必要」だと言うのです。障害者は年金とかで生活して何も働かないのが普通だと思っていました。働いてもあまり長時間の仕事はしない筈。大部分はそうです。生活保護も同じです。日本の法律では働くと生活保護費が減額されます。「働くと損」だと誰でも考えるのです。生活保護費の方が僕の年金より多いのです。無理して支払い支払えなかった期間は親父が払ってくれましたがもらうのはスズメの涙。僕のように会社勤めが少ないと厚生年金部分がほとんどないので生活保護費の半分程度なのです。これは京都の場合ですが東京だと3倍以上です。「そんなの絶対おかしい」筈です。出来れば全国一律で僕の年金と同じ程度の金額にしてもらいたいです。東京では18万。全国一律5万円にすると東京では生活できません。「東京に住んでいる我々に死ねと言うのか」と言うかも。「死んでくれ」とは言えませんから「東京から出て行って生活できそうな県に引っ越しして」と言うのが正解でしよう。実行すると東京で生活保護世帯はいなくなります。都知事が法律を1本作れば解決です。障害者の作業所も頑張っている所があります。補助金を全くもらっていない作業所があるのです。紹介したことが有りますが当方が付き合っている佐久市の「ねば塾」有限会社で黒字だと聞きました。3か月ぐらい前に紹介した「吉野コスモス会」ここは補助金で瞬間冷凍庫を買ったと聞きました。障害者時給日本一だと言います。こういう作業所だと応援したくなります。もっとすごい会社があるのを知りました。19歳で会社を立ち上げた重度障害者がいるのです。重度障害者二人で創業。グラフィック関係の会社です。障害者は雇われるのが当たり前、健常者が補助してあげないと運営できないと言うのが常識です。障害者でも能力がある人がいるのです。手足がほとんど動かない人達でもパソコンは眼で打てるのです。手を少し動かせるだけでも仕事が出来ます。ちゃんと事務所もあります。出勤は週に2日程度。ほとんど自宅で仕事をしています。テクノロジーの発達でパソコンは手で打たなくてもいいのです。これだと寝たきりの人でも仕事が出来ます。原稿はメール添付でやり取りすればいいのです。便利な世の中は新しい労働者を発生させます。今まで寝たきりで何も社会の役に立たないと思われていた人達が普通人より仕事が出来る場合があるのです。「普通人は待遇がどうだとかとうるせぇ。素直な障害者の方が使いやすい」となり普通人に「給料減額 受け入れない場合は解雇」なんてことになる場合も今後起きるかも。ここは小企業です。かわいらしいと言うか例外だと言われそうです。それならこんなのはどうでしょう。「社長は重度障害者 社員は全部健常者」従業員は110人。「そんなの絶対ウソ あんたは実在しない話をしている。重度障害者が110人もの普通人を雇えるわけがない」と言うかも知れませんが実在するのです。しかも京都。事故で両手両足がほとんど動かない人が社長です。20年以上続いている会社。職種はネット関係の広告の仕事。社長は学生の時の事故で両手両足が動かない重度障害者1級の人。常識はずれもいいところ。信じられないと言うより信じたくないです。自然食品店を始めて20年以上頑張ってもあまり代わり映えしない現状なのに健常者でない重度障害者が110人もの健常者を社員にしているなんて「そんなのなんかの間違い」と思いたいものです。ひょっとして障害者だからよかったのかもしれません。健常者は障害者ほど真剣に仕事に取り組まないのかもしれません。足の1本も切り落として障害者の仲間入りをすると一気に商売繁盛するかもしれません。これだと病気になっても仕事が出来そうです。言い訳は出来ないのです。ここまで書くと子供たちから「お父さん 寝たきりになっても口だけでも仕事は出来るからちゃんと仕事してね」と言われそう。そんなのいやだよう。病気になったら楽させて。