週間店長情報 さらば操体法 2.24.02.19
「おめぇ なんちゅうことを 何十年も続けてきた操体法をやめるんかい」と言われそうです。操体法と決別する訳ではないのですがセミナーで発表する新たな修正法が操体法とかけ離れているのです。操体法を知っている人は「これは操体法ではない」と言うでしよう。
操体法は仙台に住んでいた橋本敬三医師が体系化した治療健康法です。そのヒントになったのは正体術。これを習いに随分通ったらしい。通った正体術の先生の孫だという人が自然食品店をしていて話を聴くことが出来ました。彼女がおじいちゃんから聞いた話「あの人は勘が悪くて脊柱の配列がなかなか判らなかった人」らしい。正体術はバランスよく疲れさせるというか瞬間脱力をするのが特徴です。新正体術の本を読んだことがあります。これを読むと操体法のヒントになった事が判ります。瞬間脱力を取り入れて出来たのが操体法です。
40年以上操体法と関わってきました。初めは仙台にいる同業者の紹介からでした。当時金欠だったので仙台までいけません。富山にいる同業者が東京に行く用事があったとかで仙台での講習会に参加したのです。その話を勉強会の時にみんなに話したのです。そこで「みんなで習おう」となり講習会に参加したのです。これが操体法との出会いです。仙台にも行きましたし操体法の全国大会「操体バランス研究会」にも参加しました。おかげでいろいろ勉強が出来ました。自分主催の勉強会も続けました。普及は3グループです。主婦のグループ、山科の美容室のグループ、それにたまに僕を呼んでくれたヨガのグループです。それが老人ホームのボランティアを始める事から1つの塊になったのです。名前を「らっくふりかけ隊」としました。その1年後にふりかけ隊をスタッフにはじめたのが「らっくふりかけセミナー」です。フットマッサージのボランティアは25年続きました。セミナーの方は22回開催しました。
これだと死ぬまで操体法に関わる事になりそうだと誰もが考えるでしょうがコロナでボランティアは休止。再開は難しいです。今までと同じにはならないでしょう。ここで「昔と同じ状態」を求めてはいけないと思っています。今までとは違う新しいステージが始まるのです。
コロナでセミナーも中止していました。今年は出来そうですが初めてと同じです。生みの苦しみを味わう事になるでしょう。30年前の1回目は大変でした。どうなるか見当がつかなかったからです。今回は更に難しい状況です。
操体法の実技は一言で言えば「重心のかかった方を伸ばす」事です。今年もそのような話になると思っていましたが新たな修正法というか操法の紹介予定です。これが今までと違いすぎるのです。何かって言うと快と不快を見分ける方法をしません。重心の偏りを見つける方法も違います。操体法では動診と言う診断法を使いますがそれをしません。再動診もしません。聞けば誰でも納得できる方法だと思っています。たぶん?科学的な方法です。
操体法の基本中の基本「快不快」を見分けないで操法だけするのは操体法とはいえないのです。僕的には困った事になってしまいました。
重心の偏りを見分ける方法は4つあります。4つの方法を紹介予定ですがその一つは秤を使います。普通の秤です。0.1gから計れる秤だともっとグー。
こういう修正法を思いついた背景には靴の相談日のある診療所に3年以上通った事が大きく働いています。足と靴の知識が無かったら出来なかったでしょう。
このやり方は重心の偏りが判れば1年ぐらいは同じ操法を続けるだけで良いのです。操体法のようにその都度動診する必要がないのです。
こ方法に名前をつけたいのですがセミナー終了後になりそうです。今回のセミナーは僕にとっては記念すべき門出のセミナーでもあるのです。盛況なら更に良いのですが。