週間店長情報 キャッシュレス決済は治安の悪い国に必要 2023.10.9
10年以上前までは月末の支払いは振り込みカードというのを使って銀行ATMで支払いをしていました。それが10万円以上の振込みが出来なくなった事からネットバンキングで支払いをする事になりました。銀行もいろいろです。振込手数料が全部一律でないのです。銀行のほうで振り込み手数料を引いて決済出来る銀行もありますし手数料をこちらが計算して差っぴいて振込する場合もあります。更に同じ銀行間取引だと無料というのもあります。郵貯は5回まで手数料が無料です。郵便振替の手数料、赤い用紙で振り込んでも今は手数料がいります。これって変だと思います。手数料を引いての送金はご法度という取引先もあります。
手数料は少ないほうがいい筈ですが一箇所だけ高くしないといけない取引先があります。400円引いて送金したら経理から連絡があり「700円にしてくれ」と言うのです。初めの決められた契約どおりに支払って欲しいというのです。これって本当の話です。その会社は大きな会社です。会社の取引先はほとんど官公庁。初めの契約の時振り込み手数料も取り決めているのです。それって20年以上前の契約です。それが今も生きているのです。法律で一律にして欲しい気分です。
月末に支払いが集中しているのは当方の資金余裕が無いからです。あれば月末の前に支払い完了できるのです。僕のような自転車操業ではお金は新幹線並みのスピードで通り過ぎて生きます。
スーパーとかホームセンターでレジに並ぶとペイペイとかクレジットカードでの支払いの現場に出くわす場合があります。現金での支払いではありません。店側が慣れていないと現金払いのほうが早いです。猫も杓子もペイペイって言う事でしょう。皆さんの店でもそういう支払いに対応している店があるのも知っています。これって誰もが便利だと思っていのです。
僕は天邪鬼ですから「これっておかしい」と思っています。クレジット支払いは日本発祥ではありません。海外から普及してきた物です。今から30年以上前は支払い手数料が馬鹿高でした。今は少額ですが手数料は店側が負担しています。現金なら手数料を支払わなくても良いのにわざわざ手数料を支払って買っていただいているのです。これが数万円とかだと考える余地はありそうですがスーパーとかホームセンターでの支払いはほとんど一万円以下です。これだと現金払いのほうが店側にメリットがある筈です。
「小銭を持ち歩かなくて良い」という人がいるのは承知しています。でも小銭を1キロとか2キロ持ち歩いている人はいません。せいぜい100枚もあれば多いほうです。そんなに重たいもんでしょうか。小銭を邪魔物扱いしている人がいるのも事実。
「盗難に合ったり落としたりしないで済む」という人がいるのも事実です。確かに盗難に合えば全部取られる事があるのも事実。落し物が帰ってくるのがほとんどない国だとそういうガードが必要です。今の日本はどうでしようか?落し物が持ち主に帰ってくる方が多い国です。それだけではありません。到る所に防犯カメラが付いています。
無人販売所に泥棒が入ったニュースが出ますがこれってニュースになるくらい稀な出来事だからです。このままいくと顔認証技術の発達によって入店前に顔認証で入店拒否になるか入店したら警備会社に通報されて御用となる時代が来そうです。ブラックリストができるのです。
そう考えるとキャッシュレス決済というのは治安の悪い国に必要な方法だと判ります。今の日本のような国には必要ない決済方法なのです。
30年以上に治療院で見た状況を思い出します。治療が終わった老婦人が突然着物を脱ぎ始めたのです。「こんな婆さんの裸、見たないよぉ」と思った瞬間。帯の中から銅巻きを引っ張り出したのです。札束が入っていました。昔は「肌身離さず」お金を持ち歩いたのです。今の日本で銅まきにお金を巻き付けている人はいる人はいないでしょう。治安が悪いとこうなるのです。