週刊店長情報 自家製ミョウバンクリームが効く?2023.03.13
化粧品と付き合って40年以上になります。メーカーが知らせたくない事も知る機会が有ります。クリームにパウダリーの粉を加えるとクリームファンデーションになります。化粧水又は乳液に粉を混ぜるとリキッドファンデーションに。シャンプーを薄めるとボディソープになります。こういう事は知られたくない事です。教えてくれるのはメーカーの化学屋と呼ばれる人達。化粧品の処方をするメーカーの心臓部です。商売人ではない純粋な人達ですから何でも教えてくれるのです。
クリームって簡単に作れます。「化粧品講習仲間の資○堂が出している本をみれば誰でも出来ます」と言うつもりはありません。拍子抜けするくらい簡単な方法を紹介するつもりです。水と油は乳化剤を入れないと混ざらないのは誰でも知っています。乳化剤を入れなくても混ざる油もあります。転相性オイルって言います。取り扱っていたことが有ります。超高価最高級のオイルです。これも使いません。僕の実体験からクリームが簡単に出来ることを知ったのです。
その体験の話をします。もう20年以上前の話です。「ナホトカ号」重油流失事故を覚えていますか?日曜日の早朝6時ぐらい拡声器で区長さんが「油が浜についた。みんなどけるの手伝ってくれ」というのです。そこでバケツを持って浜に。重油は液体だからバケツで漕ぎだせばいいと考えたのです。実際は液体ではなかったのです。グリス状態の物でした。僕は当時化粧品卸でした。化粧品卸の眼から見れば「これはクリーム」だと断言できます。この時「クリームって簡単にできる」と実感したのです。油と海水でクリームは出来るのです。「何でかは不明」ですが出来るのは間違いないのです。僕のように体験した人なら理解できるでしょう。福井県の自宅での出来事です。
ここから具体的な作り方を。クリームの原料は油と水。水にみょうばんを入れればみょうばんの液体が出来ます。ずぼらな人はナカショウの「みょうばんらいふ」を使えばグッド。塩は海水が原料だからとこだわれば「海の精」ですがそんな上等なものでなくてもいいのです。「伯方の塩」又は公社の並塩でもいいです。油はどうします。化粧品らしくと言う事になるとホホバ油、椿油、オリーブ油でも作れます。でも今回のクリーム ハンドクリームですからそんな良い油はいらないと思います。台所にある食用油で充分でしょう。これが原料です。
クリームのタイプを決めねばなりません。WO型とかOW型とか言います。水分の多いクリームはバニシングクリーム。油分の多いクリームは油性クリーム。顔に塗るのではなく手に塗るのですから少し油分の多いクリームがお勧め。水分と油分の割合は3対7、又は2対8ぐらいから始めると良いでしょう。海水の塩分濃度は2~3%です。
40gのリームを作ると想定します。みょうばん液12g油28g塩は0.8gざっとこんな計算になります。0.1gの計れる秤が必要です。
ミョウバンの含んだ水に塩を加えて油を投入して撹拌するだけでみょうばんクリームが出来上がります。これには欠点があります。しぉっばいクリームです。これでは気に食わない人には塩分を加えない方法があります。塩分を入れないと乳化しないので無香料のシャンプーを1滴たらして撹拌、更に1滴たらして撹拌を続けます。数回続けると乳化します。
「分離しないか」と言われそうです。他人に販売するのではないです。分離しても撹拌すれば又乳化します。このクリームの特徴は雑菌の繁殖を予防できそうです。アルコール消毒の代わりに使えるのです。結果「さらば アルコール消毒」となるのです。商品名は「お手てに優しいクリーム」なんてどうでしょうか。水虫とかにも使えそう。薬より安全です。
水と油の配合比率を逆にするとバニシングクリームになります。これだとにきびの人に使えそうです。にきびってアクネ桿菌。ニキビクリームは殺菌剤が入っているのです。これってたぶん農薬です。アルコール消毒は手荒れがひどいなりますがこのクリームで悩み解決です。