週刊むしのしらせ お客さんの都合 生産者の都合23 8 29
月曜日配送のお店様
配送不能の為日曜日に発送しました。今回はどうしても月曜日に福井にいなければいけない用事が出来たためです。ご迷惑をおかけします。火曜日水曜日の配達は通常通りに行います。
贅沢煮 価格は100g入り230円
樽の味からの新商品。沢庵を塩抜きして醤油で煮たものです。樽の味の漬物はよく売れています。賞味期限も長いです。ほとんど毎週入荷しています。
お客さんの都合 生産者の都合
当方の取扱商品はほとんど生産者又はメーカーから仕入れています。新商品の取り扱いの時に感じることがあります。お客さんの都合と生産者の都合がかけ離れている場合があるのです。前週サンプルとして入れておいた「まこも粉末」まこもの葉をパウダー状にしたものです。まこもは昔から健康食品として販売されています。まこもたけは今いろいろなところで村おこしとして取り上げられています。米より反収が良い為です。いずれいろいろなところから出てくるでしょう。しかも無農薬でも作れそう。当方の付き合っている生産者はマルカワ味噌で会ったことから取り扱う事に。今年で三年目です。生産者はJRの仕事の傍ら百姓をしています。まこもたけは県の認証を昨年とりました。今は近くで販売しています。自然派とはあまり取引がないです。あまり大量に収穫できない段階です。ちゃんと売れるようになれば村の百姓たちにお願いして浦場を増やす計画のようです。誰でも夢のある話と捉えます。実際はこれからが大変です。生産者は知らない筈ですがもう安いものが出回り始めているのです。しかも無農薬だと言って。まもこだけは収穫期間が三週間前後です。後は葉を乾燥させてお茶としての販売です。これも販売は結構大変です。僕は健康茶の取り扱いはほとんどしていません。今扱っているのは百年茶だけです。これは20年以上前から取り扱っているから続けています。それ以外はオフアーがあっても取り扱いはしないです。健康茶は説得商品だからです。以前人参葉の健康茶を九州から販売に来た人がありました。その人が「どうしても取り扱ってくれ」と言われたのですが断りました。その時「飴にでもすれば取り扱う」と言いました「考えます」と言ってなしのつぶて。そういうもんです。生産者は末端の消費者に自分の生産物を何とか買ってもらおうと必死です。でも仲介者が乗り気にならないと消費者まで行かないのです。飴なら当方の捉え方は「ほっとく商品」になるから取り扱いを検討出来るのです。件のまこもの生産者もパウダーにしたまではよかったのですがここからの展望がありません。そこで僕の提案は「飴にしたら」でした。しかも付き合いのある飴やさんにどうすればいいかも尋ねて話をしました。当方が飴を作って販売も検討しました。でもマコモパウダーの原価が高くて飴として商品化しても販売価格が500円近くになるのでその由を話して「僕は難しいです。原価を下げていただくかしないと無理です」と返答。先方は「考えます」と言う事で今後どうなるかは判りません。当方は売れる価格にするために材料の原価はこのくらいと初めから検討を建てて商品化を考えます。生産者は「ウチは原料を提供するからそっちでいろいろ考えてくれ」となるのです。原料価格としてはべらぼうに高すぎるのです。それは当方は飴やと付き合っているから判るのです。まこもの生産者は判らないのです。こんなことはしょっちゅう起きます。5月から取り扱い始めたパンも初めは売れる価格を考えてから卸価格を決めました。メーカーの希望価格では当方ではダメだと考えました。メーカーが卸し価格と大卸価格を決めて紹介される商品もありますがだいたいメーカーの都合が多いです。メーカーでは「卸はこのくらいの利幅」で良いと思った価格が当方では?の場合も多いのです。メーカーとか生産者が卸しと小売両方の立場で物を考えられるといいのです。どうすればいいかと言えば現場に1日付き合うと事が一番でしょう。