週間店長情報 漬物は悪くないです 30 2 5
「おめぇ もう ネタ切れかい」「そうですねん」「浅いやっちゃなぁ。その程度で底かい」「いやそういうわけではないですが」「又変な話になるのでは。なんちゃら なんちゃらわからん話をするんと違うの」「いやそうならないです」「でもネタ切れなんじゃろう。おめぇも大変じゃのう」「同情有難うございます」「で次の手は?」「頑張ります。漬物でご機嫌伺いをしようかと」「その意気 それでなくっちゃ。ちゃんとした内容で頼む」と言うことで漬物の話をする事に。
漬物に対するが偏見があります。「食べ過ぎると高血圧になり 早死に」と言うことです。東北地方の人達がそれに当たるそうです。本当はもっと寒い北海道のほうが早死になるはずですがそうなっていません。不思議です。東北の人達には別の条件があるのでしょう。塩分を取りすぎると正食では陽性 Na過多だと判断します。これって間違いかも?血液の塩分濃度0.8%で一定です。塩分は取りすぎても少なくてもダメです。どちらも身体に負担がかかるのです。当方は漬物を扱っています。売れているのは樽の味の五年漬けです。樽の味はオーサワも扱っています。同じものも取扱っていますが売れているのは五年漬けがダントツ。樽の味の担当者が「古い沢庵がある。中橋さんに聞いてからと判断したいです」と僕は「きっとムソーが売るだろうしウチも売る」と言うと「じゃあラベル作ります」と言うことから販売する事に。ムソーは取扱っていません。量が少ないのです。30本直送扱いでよく売れています。近江農産の浅漬けも取扱っていますしマルアイの福神漬けも取扱っています。日本は高温多湿の為発酵食品が作りやすいのです。日本以外はそれほどアイテムはなさそう。とタカを括ってネットで検索。今までの常識は間違いだと気がつきました。世界にはいろいろ漬物があるのです。皆さんが知っているものもありますが知らないものも沢山あります。知っていても名前だけと言うのもあるのです。以下に少し紹介する事に。ピクルスとアンチョビ サワークラウトについて紹介したいと思います。ピクルスと言う名前は知っていました。発酵させるものと発酵させないものがあります。ハンバーガーに使われるピクルスは香辛料を効かせた砂糖液に漬け込んだりディルという香草に漬け込んだりしたものです。ホットドックのソーセージの上に散らばすピクルスはレリッシュピクルスといい砂糖液に漬け込んだものを細かく刻んだものです。バーでよく見るピクルスはオリーブのピクルスです。ワインビネガーとか酢で簡単に作れます。ピクルス液さえ作ればさまざまなピクルスが出来るのです。次にアンチョビ。こちらの方がご存知の人が多そう。かたくちいわしに似た小魚を塩漬けにして熟成させ更に発酵させたものをオリーブオイルに合わせて缶詰にしたものです。一般的にはオリーブ油で漬けられた物や塩漬けしたものをアンチョビと呼びます。そのまま食べると少し塩辛いです。一般的にはペースト状にしたものをチューブに入れたものが販売されています。ザワークラウトはとても酸っぱいものですが酢を使っているわけではありません。キャベツを乳酸発酵して作ります。ソーセージによく合います。そのままおかずにはならないです。日本の漬物はそのままご飯を食べられるのとは違うのです。食文化の違いでしょう。世界には日本の「くさや」が「まいった」(6倍以上の臭さ)と言う臭い漬物があります。世界最強の漬物だと。スェーデン発祥の食べ物でシュールストレミング。ニシンを塩漬けにして缶詰の缶の中で発酵させたものです。発酵すると中の缶が膨らんできます。開封時に一気に中のガスが噴出す為中の汁が飛び散ります。水の中とかビニールカッパなどで完全防備して開封しなければなりません。しかもにおいは数日取れないので覚悟が必要です。匂いのたとえは「下水の匂い」「肉と野菜が混じって腐った匂い」とか言われています。簡単には入手不能。気圧の関係で空輸できないのです。これだけひどいものでも品切れ状態になる場合もあるといいます。ネットで検索すると本当のようです。洗っても匂いはとれないとか。そんな漬物でも悪く言うのは止めにしましょう。漬物は悪くないのです。罪もないです。悪いのは食べる あ な た。