週刊店長情報 奇人変人が流れを作る 25 4 29
来週のいちうろこの練り物は入荷しそうです。
いつうろこの担当者と話したところ木曜日午前中発注で何とかいけると言う事になりました。欠品になるのは金子製麺の餃子関係だけです。
奇人変人が流れを変える
付き合いのある敦賀の化粧品店が移転開店する事になりました。納品の為に新店に行きました。彼女とは長い付き合いです。30歳代独身です。この店については反対しました。理由は家と店を持っている女性にいい主人はこないと思ったからです。家族の母親も反対。100坪の土地に家と店を建てる計画でしたが半分の50坪を姉夫婦が買って家を建てる事から母親の反対がなくなりました。そこで移転の夢が実現したのです。店のロケーションは海岸べりの通りに面していない場所。しかも敦賀市の中心からだいぶ離れています。廻りは住宅ですが繁華街ではないですし店も全くありません。今までの店は通りは商店が並んでいる場所。しかも店は2階。1階は母親の住宅。ここまで読むと誰も考えつかない店だと判ります。彼女はずーとこの場所に執着していました。海の波音を聞きながらエステをするとお客さんも癒されるのではないかと言うのが彼女の読み。事実店の前には家はありません。海辺なので夕方の景色はすばらしそう。でもここまでお客さんが足を運んでくれるかが心配です。今までは買い物のついでとかに寄る事が出来たのです。それが化粧品を買う為にだけそこにわざわざいかなければ買えないのです。しかも徒歩ではいけないのです。不便の代名詞のような店です。エステだとどうでしょうか。異次元の空間を楽しむ為の来店はいけるかも。24日が開店。今後どうなるか全く見当がつきません。常識は「なるべく 来店しやすい場所に店を作る」です。彼女の店は真逆です。誰もこんな無謀な事はしません。これだと山の頂上付近で野菜の販売所のある以前紹介した事がある九州の店と同じです。この店は繁盛しています。化粧品店は敦賀にも沢山あります。競争は激しい筈です。大部分の店はサービスの中身で差別化しようとしています。誰でも考える事はそんなに変わらない筈ですからほとんど同じような事になりがちです。メーカーが彼女のような事を提案する事はないです。メーカーの提案する事はデータを示して「昨年は○○だった。今年はそれ以上の売り上げを目指しましよう。それだと仕入れはこのくらい必要です」と言うのが営業担当者のセリフ。その為の具体策は誰も示しません。これは薬局でも同じです。一番知りたいのは具体策。当方の取り扱っている化粧品はアトピースキンケア商品です。それ以外の物は勧めていません。後は商売についての話をしています。これからは「魅力作り」についての話をすることになりそうです。店はわざと辺鄙な場所に引っ越ししたのです。店の魅力だけでなく彼女の魅力もアップしなければお客さんに飽きられてしまうのです。この魅力づくりの具体的方法を今まで以上に実行し続けなければ繁盛とはならない筈です。実際には何回も言っているのです。でも人間ですから判っているつもりで判っていないのです。数か月又は数年実行して結果が出ると判るのです。それまでは疑心暗鬼なのです。判ると「何だ こんな簡単な事か。もっと早く実行すればよかった」となるのですがそれまでが茨の道というか悩みながらの実行となります。一般の人はなるべく人がたくさん集まる場所に店を出したがるのです。辺鄙な場所での出店は「金が無いので仕方なく」なのです。僕も金があれば「物流センターとかちゃんとした事務所が欲しい」のです。今は誰からも「胡散臭い」商売と見られているのです。彼女の考え方を取り入れると「何もない卸が一番」と言う事になります。何もない為に余分な経費はかからないのです。低マージンでもやっていけるのです。これが「立派な流通センターと事務所」があると維持費だけでも結構な金になるのです。その為にマージンは多くしなければやっていけない事態になるのです。いい恰好をするには金がいるのです。これからの流れは「何もない」とか「辺鄙な場所」かも。