週間店長情報 潰れない店 2023.08.28
「喫茶店って儲からない」と言ったのはグリーンアイズの故森口さん。コーヒー焙煎業者なら「コーヒー屋は儲かる」と言うのが当たり前の筈です。彼は「1日100杯売れても儲からない」と言うのです。その上「100杯は点てられない」とも。100杯点てると肘が悲鳴を上げるのです。今のハンドドリップでは 50杯でも腱鞘炎になります。点てかたは欧米式なのです。日本人には合わないです。日本人に合う点て方については数年前の店長情報で紹介しています。その上「仮に100杯点てられたとしても1ヶ月の売上げは100万円ぐらい。それから家賃を払い、バイトに給料を払い 水道光熱費 消耗品等の雑費を払うといくらも残らない。これで自分の給料をとるとほとんど残らないのが普通」と言うのです。喫茶をしたいという人がグリーンアイズを訪れますが彼はあんまりうれしそうな顔をしません。開店して自分のコーヒーを使ってくれるのはありがたいのでしょうが「物入り」になります。この業界の常識で開店する店に対して電動コーヒーミルとかロト、看板を提供します。初期投資の元を取るのに3~5年かかるらしい。半年とか1年で閉店すると大赤字です。閉店した店にミルの返却を求めても店主が行方不明という場合もあるのです。潰れない喫茶店は家賃がいらないかオーナーが給料を取らないでもやっていける店だそうです。取引先で一番いいのは「パン屋」だと彼は言います。パン屋はミルとか看板不要だから。
「繁盛するには訳がある」の動画を暇があれば見る事にしています。動画が多いのは「町中華」です。「愛されて数十年」と言うナレーションから始まります。僕は潰れにくい原因を研究しています。一番は家賃が要らなくて家族で運営している店です。町中華の店の家族の食費はほとんど要らないのです。いつでも食べられるものがあるからです。これだけではないのが町中華の繁盛店。判り易いのは「デカ盛り」か「激安」動画を見るだけで繁盛の秘密がわかります。
僕はセンスとか実力で繁盛するという商売は目指していません。誰でもその気になれば繁盛店になれる方法を研究しています。デカ盛りとか激安は誰でも出来る方法です。1つだけそういうアイテムを作れば良いのです。自分の得意分野の1つが勧めです。
潰れない自然食品店はなるべく家賃が安い事と人件費が少ない事です。店の商品はなるべく多いほうがいいのです。店に来る客は商品を買いに来ているからです。その上週一激安商品があれば繁盛しそうです。デカ盛りアイテムもお奨めです。
何回か紹介していますが瓶900ミリ低温殺菌牛乳2本で500円の自然食品店を紹介した事があります。場所は滋賀県の甲南町 住宅地の頂上付近に店がありました。70歳以上の老夫婦が経営していました。ご主人は定年退職後の手伝いです。店は自分の所有。隣は息子が自転車をしています。普段の日は1日2~3人の来店です。牛乳は予約制で本数制限はありません。牛乳の日は10倍以上の来店です。50人ぐらい。これが週2回。普段はヒマ。牛乳の日はてんてこ舞い。
何回か紹介しましたが誰も真似をしません。「ナカショウの言う事なんか前つば」と思われているのでしょう。1回すれば判るのですが初めの1回が出来ないのです。もちろん何もしなくても売れている店には必要ありません。1日の来店人数が2~3人のお店に実行して欲しいです。
牛乳2本500円は頭を使う必要のない方法です。更にお奨めなのは生産者に取りに行っている店に出来る方法です。これも紹介した事があります。企画外品とか農家が捨てている物を貰ってくる方法です。今だと青いトマト。青いトマトは北海道では当たり前だそうです。塩漬け粕漬け糠漬けが出来るのです。農家は捨てている筈です。激安で売れるでしよう。農家の庭先で咲いている花もお奨めです。2~3束を格安で分けてもらうのです。それか店の売れ残り品と「ぶつぶつ交換」
「店はお客様の為にある」と言ったのは経営コンサルタントの須田泰三さん。誰でも「お客さんの為にやれる事は何でもやっている」と言います。その前に潰れない店になる事です。。