週刊店長情報 夜明け前 26 11 24
こだわりうどん 今週中に入荷
ご紹介したうどん 月曜日ぐらいに出来上がり到着は火曜日か水曜日になりそうです。200g入り税込260円小売に決定。予約分は来週お届け予定です。少しだけ安くします。予約いただいていないお店様にも来週からお届け。小麦の品種は国産農林61号無農薬
夜明け前
「自然食品店は生協の取扱品を高く売る店」になると言う話をしました。問屋の営業と話をするとそう判断できます。どんな商品からそうなるかは「大量製造出来る国産原料使用の無添加食品」です。店で取り扱っている商品のかなりの物が当てはまります。問屋の営業は自然食品店ではこれ以上の売り上げ増は見込めないと判断しています。国産原料使用の無添加食品は生協なら売れるのです。いずれ一般市場でも売れることになるでしょう。流れはそうです。皆さんの今後はそれ以上のグレードの物をリーズナブルな価格で販売出来る物を売らざるを得ないと見ています。しかも量産出来ない物がいいのです。例えば当方のニシンバレは生協では取扱出来ません。いつぞや注文が重なって1000個のオーダーを出した事があります。先方から「物が無い。どうしょう」となったのです。この場合は分割納品で対応してもらいました。金子製麺でも端麺が数百個の注文でも「すぐには出来ない」と言われました。こんなのは生協では扱えません。椎茸の破レバレも同じです。国産無農薬うどん販売では細かいすり合わせが続きました。一番は小麦のグレードです。有機JAS小麦は取り合い見たいで確保はほとんど不可能状態。無農薬無化学肥料とそり以下のものしか手に入らないのが現実。ここで決断が必要になりました。化学肥料なしの低農薬の小麦か無農薬で一部化成肥料の小麦かどちらかです。小麦は検査の時ある病気に対して農水省で防除が義務付けられているのです。ひょっとすると有機JASでも無農薬ではなさそう。「無農薬」にこだわる事にしました。低農薬というのはあいまいですし、判りにくいのです。僕の中では。無農薬又は農薬不使用は判り易いのです。低農薬化学肥料なしだと検査に合格するので作るのには安心ですが無農薬だと検査を通過しないのです。と言う事は今後「売れないから止めにします」は通らないのです。更に消費者庁への届け出の書類も送られてきました。ちょっと大変。僕のような小さな卸が決断するには荷が重い気がします。いつぞやりんご生産者の会社社長に言われた事を思い出します。「ナカショウさんはもう小さな取引先ではないのです。ウチでは大手数社のグループの次に位置しているのです。うかつに別の生産者に移ってもらっては困ります」と言われた事があります。「ウチは零細」と言いましたが先方は「コンスタントに毎週買ってくれる取引先が有難い」と言うのです。店には国産無農薬原料使用の一般食品はあまりありません。野菜果物調味料は結構あるのですが。この辺がこれからの皆さんの店の方向のように思えます。当方だと今回のうどんの次は「ひやむぎ」「小麦粉の販売」「棒ラーメン」更に国産無農薬パスタ 北海道の「ゆめちから」は作付けが数倍単位で増え続けているのです。そのうちに「無農薬ゆめちから」が出てくるかも。僕が作ってもらっている「カステラボーロ」小麦持ち込みについても話し合った事が。基本的にはOKが出ています。九州の雲仙まで出かけて行って生産者と直接話をと思っています。これを全部達成するには数年かかるでしょう。こういう風に考えると自然食品店は「これからの業種」とも考えられるのです。探せばそういうものが見つかる筈です。ネット販売が増えて大変と言う店がありますがネットで安売りする商品はすべて量産できる国産無添加食品です。量産出来ない又は流通が少ない物は高く売られています。当方の砂糖は当方が一番安く販売しています。店に置いてあると判るとネットでは買わなくなるでしょう。自然食品店は「夜明け前」状態なのです。今回のうどんの販売にこぎつけたので自分にお祝したい気分です。「祝いだ。祝いだ。酒だ酒 酒持ってこい」なんて。