週間店長情報 オーガニックストアーチェーン 2024.03.04
数年ぶりに山科区にあるスーパーに行きました。昔繁盛していたスーパーです。40年以上前は盛況でした。家具家電もあった総合スーパーでした。今家具家電はありません。衣類も豊富な品揃えでした。GMSが不振だと報道で知っています。今は殆ど行かなくなりました。理由は衣類を買わなくなりましたし食品も買いに行きません。家具とか家電は全国チェーンの大型店に行きます。40年前と時代環境が激変してしまったのです。40年前は米屋と酒屋は安泰業種でした。今は酒屋の後継者は大変でしょう。米屋も同じです。スーパーは大量仕入れ大量販売で売上げを伸ばしてきたと言いますが経営コンサルタントの故船井幸雄さんは「実際は不動産で儲けた」と言っていました。物販では儲けが出ていなかったというのです。物販は儲けるのが難しいのです。
僕のようなちっぽけな卸は小さいから良いので「問屋とおできは大きくなったら潰れる」という言葉を聞いたことがあります。実際に大手問屋のやり方を見ていると経費が余計にかかるのです。その為小さな店を相手にしていたら採算が合わないのです。僕のように直接訪問配達している問屋は殆どありません。営業は配達しないのです。それで3~5年ぐらいで辞めるケースが多いのです。本当にもったいない話です。配送も仕入れ5万円以上で送料無料という問屋がほとんどです。店にはきつい場合もあれます。「それくらい買ってくれないと合わない」というのが問屋側の言い分。大部分の問屋は自然食品店に営業に行かなくなったのです。僕の予想では一般市場か生協に営業を掛けていると見ています。
オーガニックストアーという店が商業施設に出店しているのを見かけます。初めは個人オーナーが出しているのかもと思い訪問しました。でも大分分が店長不在でした。店の広さも皆さんの店とあまり変わりません。置いてある商品もこの業界の人なら誰でも知っているアイテムが殆どです。こういう店は僕のように小さな卸を相手にする事はなさそうです。チェーン店の自然食品店はメーカーとか大手の卸しとしか取引しません。「利は元にあり」と言う位ですから直接メーカーから仕入れるほうが安く仕入れられるのです。ロットも簡単にクリア出来るでしょう。自然食卸がスーパー 一般市場に開拓を軸足に移しているのが本当なら僕には影響なさそうです。理由は大手問屋のアイテムはあまり扱っていないからです。付き合いのあるメーカーも大きな会社ではありません。日配品は大手だからと言って安く仕入れる事はないです。野菜とかも同じで大量仕入れの出来るアイテムは限られているのです。大量仕入れなら一般市場とか生協の方に軍配があがります。
皆さんの店に影響が出るかも考えました。チェーン店の仕入れは殆ど一括仕入れです。店長とかスタッフに権限がなさそうです。繁盛していた総合スーパーも本部一括仕入れでした。競争が激しくなると一括仕入れは不利です。全国チェーンの餃子の店は「餃子以外は何を売っても良い」という方針だと聞きました。このチェーンは伸びていると聞きました。店ってお客さんの一番近い人が仕入れるといいのは誰でも分かります。上からの指示で動く店は難しいと見ています。いつぞや宗教がバックにある店に話しをしたことがあります。全部上からの指示で決めているというのです。上の人と電話で話をしましたが全然相手にしてもらえませんでした。店は繁盛しているとは思えません。アイテム不不足はみれば判ります。店ですから沢山アイテムがあるほうが御客さんの選択支が増えるので良いのです。上の人は「うちは厳選した物しか置かない」と言うだけです。売れるアイテムを探す努力をしないのです。これが個人店だとそうなりません。売れるアイテムがあれば何としても手に入れる努力をするのです。自然食品店より熱心なのは薬局です。薬局は売れるアイテムがあれば仕入先になくても方々の手を使って探しまくります。講習仲間とか友人知人その他同窓生とかとにかくいろいろ探しまくるのです。他府県の同業者でも声を掛け捲るのです。この姿勢は見習いたいものです。チェーンの店が今後どうなるか興味があります。