週刊店長情報 国産原料が不足 27 3 30
樽の味
来週から値上げです。新価格表配布します。不備な部分があるかも。
金子製麺そば関係は様子をみます。
国産原料が不足
農産物の自給率のパーセントが落ちています。心配ではありますが逆の心配も出てきました。今まで国産にこだわらなかった一般市場が取扱と言うか使い始めたのです。餃子の王将とかリンガーハットは高級ではないです。モスバーガーも高級とは言えません。そんなところが材料を全部国産にしたのです。国産無添加食品を生協が沢山取り扱う時代になっていると報告した事があります。このままだと「自然食品店は生協の取扱商品を高く売る店になる」とも話した事もあります。それが生協だけでなくいろいろな食品業界が使い始めたのです。これまで国産とか無添加は自然食品品業界の専売特許でした。野菜だって国産低農薬 減農薬 無農薬は自然食品業界の取扱が普通でした。一般市場は価格の安い中国産を販売し続けていたのです。それが変わってきました。国産の方が割高で価格設定も高めに設定せざるをえません。それでも売り上げが上ったと言う飲食業界の話が新聞で乗っていました。高くしたので売り上げが上がらない又は下がる筈が逆に上ったのです。これを知った同業者は「これはいける。みんな一斉に横に倣え」と取扱始めたのです。日本って判り易いです。僕は随分前から「中国産はバツ」と言っています。これは自然食品店に向かって言っているのですが一般の人が「中国産は怪しい」と思い始めているのです。でも国産は少ないのです。有機大豆はいつも品薄です。有機JA食品を作っている会社は大変です。前に契約したとか電話でお願いして確約してもらったとかの口約束。前年買ったから今年も同じ条件でいうのも役に立たないらしいです。収穫後にトラックで乗りつけその場で現金決済して商品調達。有機JAS小麦はもっと大変。まず物がないのです。取り合いらしいのです。そうなると外麦の有機と言う事に。日本と同じ品種は無いです。国産とは微妙に違うのです。無農薬でも大変です。これまでは国産だと何とかなったのです。それが危うくなっています。セミナー講師の渡辺先生が懇親会で「国民全部が有機だの無農薬を求めたらどうなる。全部にいきわたらない」のが現実なのです。無農薬がいいと言っても栽培面積が少ないのです。国産原料が不足ぎみになるのはこれからです。一般市場は「売れる事がはっきりする」と一気に参入するでしょう。対象品目は中国産で今までやってきた物が狙い撃ちになりそうです。当方も無傷ではいられません。今年に入って椎茸の破レバレの仕入れ価格が2割上がりました。何の前触れもなく即日実施です。「ちょっと待って」と言いたい気分。「需要が急上昇。入手困難」だと言うのです。このままだと「値上げ」のお願いをしなくてはいけません。もう少し状況の推移を見守りたいと思っていた矢先に「出荷困難状態。秋収穫が激変少ないのも一因。更に入札回数が半減したので価格が急上昇。入手困難状態が続いている。ここで一旦出荷停止したい」との連絡。困ってしまいました。宅配のチラシを作って注文を取っている当方としては大変です。こんなことになるとは思っていませんでした。昨年の今頃 売れすぎていたのでしょう。相手から「よく出まんな」と言われていたのです。それが今は「出せない」ですから。この状態で新たに仕入れ先を探しても無駄だとみています。日本一の産地の大分県の状態がこうですから。中国産に需要が推移すれば再開できるかも知れません。中国人が大挙して日本に来ています。基本的には日本が中国化する事はない筈です。逆に中国が日本人見習い「日本化」する方が時代の流れだと思うのですが。時間はかかりそうです。今後当方がとばっちり受ける可能性があるのは和栗かも知れません。今は皆さんの店でも中国産有機栗を取り扱っていますがこれも「危ないアイテム」だと見ています。こちらの方が被害は少ない。椎茸はすごい人気なので当方は「ぐるじい」