週間店長情報 オーダーメイドの問題点 2023.01.30
「おめぇ 手の出なくて無縁の事をいうんかい。貧乏人のひがみだろう。これだから貧乏人はあかんのだぁ」と言われそうです。貧乏人にもいろいろあるのです。品の良い貧乏人と品の悪い貧乏人があるのです。ひがみ、そねみを言う貧乏人は品が悪い貧乏人です。僕は品の良い貧乏人です。ちなみに金持ちにも品の良い金持ちと品の悪い金持ちがいるのです。沢山あっても更に金を貯め込む金持ちは品が悪いのです。「金は何ぼあっても邪魔にならん」と言う人に会ったことがあります。出す事はきらいですし取り込み一方の人です。法律を犯しているのではありません。
オーダーメイドと言えば靴とかスーツ、ワイシャツが浮かびます。五本指靴下のオーダーメイドを企画したことがあります。販売にまでは行きませんでした。人の足のユビは個人差があります。ユビの長さはみんな違うのです。普通の人にユビの計測が難しいと判断したので断念したのです。
靴のオーダーメイドがあります。靴型は昔10万円以上しました。今は3Dプリンターがあるので簡単に安価に作れそうです。靴については何回も話しているのでここで深く突っ込みません。一番の問題は足サイズが左右違う事でしょう。計測すると大体の人は2~3ミリ違います。5ミリ以上の人も稀にあります。その上日常の動き方で足のサイズが変わります。靴選びは難しいのです。靴の相談日のある診療所に3~4年通って勉強しました。そこでは靴の事、靴下、足底板の作り方を見学し続けました。医師の話に出た会社訪問もしました。先生の名前を出すと社長とか代表が応対してくれました。靴医学会では有名な人だったらしい。
オーダーメイドの典型はスーツでしよう。全身を計測してのオーダーメイドスーツは誰でも着心地が良くてお洒落だと誰もが考えます。これにいちゃもんを付ける気はないです。問題は私達の身体にあるのです。裏綿素材のボディスーツの販売をした事があります。苦労したのはバストがBとかCカップの人ボディスーツでした。なかなかフィットしないのです。理由はバストの左右の大きさの違いと向きの違いです。ボディスーツは左右が同じです。当たり前ですが。バストの左右別々にしてあるボディスーツがいいのですが市販していません。詰め物を入れて修正しています。
私達の身体は左右同じではありません。操体法では右半身前後径と左半身前後径を調べます。日常の身体運動の仕方によって左右差が出るのです。左右計測して作ったスーツはアンバランスになります。それでは困るのでうまく調整して見た目は左右同じになっている筈です。でも本人は判らないでしようが片方がぴったりですが反対の方は少しだぶだぶになっています。脚の長さも同じではないです。どちらかが短いのです。
ワイシャツのオーダーメイドも同じです。計測した通りのワイシャツはいびつなのです。見た目は関係ないと言われれば良いのですがそうではないでしよう。見た目も大事です。健康にいいスーツとかワイシャツと言う事ならいびつでもかまわないでしょうが。
帽子のオーダーメイドもあるでしょう。これも頭は左右同じではないのです。他にも同じではない物はいくつもあります。眼とか鼻、手の長さも違う筈です。手の指の長さも左右違います。五本指の長さも左右違います。手袋とか靴下もオーダーメイドで作ると左右のサイズの違う物が出来上がるのです。これなんかは実現可能かもしれません。編み機で作るとかなりの高額になります。
操体法で足の長さを整える操法があります。習い始めの時は眼に見えて判るのでよくやりました。今はほとんどしません。してはいけない場合もあるのです。極端に足の長さが違う足の不自由な人にしてあげた事があります。結果歩きづらくなったのです。長さが違っても自立的にバランスを取っているのです。不自由で困っている場合はする事があります。
オーダーメイドは見た目を重視すると問題があるのです。見た目を重視しなれれば良いのですがそういうわけにはいかないでしょう。目的の1つは相手に良く見てもらいたいからです。