週間店長情報 ノンカフェインコーヒーは副産物? 30 6 18
「おめぇ 喧嘩を吹っかけるつもりかい」「いえ そんな 滅相な全くそんな気はありません」「タイトルを見ただけでノンカフェインコーヒーを売っている店とかメーカーとかが怒り狂うかも」「そんな事はないはずです。当方は真実を述べようとしているだけです」「おめぇの真実とやらはとげがある。大丈夫かい」「たぶん ダイジョウビ」と言うことで話を進めます。
前回はカフェインナイスコーヒーの造り方について話をしました。この時ノンカフェインコーヒーの製造工程とかその他 緑茶 紅茶のカフェインナイス化についても検討しました。
緑茶 紅茶については超簡単です。コーヒーと同じですから。1杯目を捨てればいいだけです。これでは面白くないので省略しました。芸が無さ過ぎるのです。
素朴な疑問が湧いてきました。「カフェインってみんなが毛嫌いするほど悪いものなんじゃろうか」と。調べてみるとカフェインは薬とかに大量に使われていることを知りました。
合成カフェインもあるのです。作り方は尿素から作ります。もちろん尿素は空気中の成分から加熱圧縮して作ります。これは美肌水の成分尿素と同じです。いろいろな工程をへて製造。これはほとんど中国で作られています。工場近くはおしっこのにおいがするそうです。
ここからカフェインの製造工程についての話です。合成以外で作るとするとカフェインを沢山含んでいる植物から抽出するしか手が無いのです。一番多いのはコーヒーらしい。
天然カフェインはコーヒー豆から抽出します。まずは豆を16階あるタワーの頂上まで持ち上げて、そこから落とします。このとき、高圧力の二酸化炭素を用いて落下中の豆からコーヒーの風味を損なうことなくカフェインを取り除き、水と混ぜます。混ざったあと、圧力が下がったところで二酸化炭素を分離し、カフェイン水はタンクに貯蔵。だいたいこの時点でカフェインの割合は0.2%ほど。ここから水分を蒸発させてシロップのように濃縮していきます。濃縮した液体を回転ドラムに注いで乾燥させると(7番)、最後にフレーク状の粉が残ります。これが純度約95%の天然カフェイン。アメリカで1番大きな天然カフェイン製造会社はMaximus Coffee Groupで、年間約4500万キロの豆からカフェインを製造しています。
ここまで読んで「ふむふむ そういうことか」と判る人はすばらしい勘の持ち主です。大部分の人は「なんじゃら よう 判らん」でしょう。ノンカフェインコーヒー製造法だとこうなります。
一定以上の圧力と温度を加えることで、気体と液体の両方の性質を兼ね備えた、超臨界流体と呼ばれる状態にした二酸化炭素でカフェインを除去する。そのため超臨界二酸化炭素抽出といわれる。下記のような利点があり、さまざまな点において有機溶媒抽出法の欠点を補った、極めて優れた脱カフェイン法だとされている。常温に戻せば二酸化炭素の除去は容易で万が一残留しても毒性はなく安全。薬(有機溶媒)を使用しないので、廃液処理の必要がなく、燃焼性がなく火災の心配がいらない。
カフェインのほうが膨大な量が生産されているのです。残ったコーヒーが勝手にノンカフェインコーヒーになってしまうと考えられませんか。ノンカフェインコーヒーの作り方は他にもあります。スイスウォータープロセス抽出法(スイス国とは関係ないです)
わざわざ一から作るよりカフェェイン製造の副産物を使ったほうが安く出来上がりそうです。誰もそういう風には言いません。当方のように「もったいないから商品化した」と堂々と宣言して販売すればいいだけです。言いたくない理由があるかもしれません。
ちなみにカフェインレスとノンカフェインは別物です。カフェインレスは100%ではなく限りなく100%に近いという意味です。僕が提案している1杯目を捨てるのはこれです。ノンカフェインは100%です。スターバックスで販売しているノンカフェインはコモドドラゴン250g1400円。こちらはウォータープロセス抽出法。正統派か邪道を選ぶかはあなたの問題。あっしには○○。