週間店長情報 歓舎編 夢の手術 31 2 25
神様から長期休暇をいただいています。「自業自得」です。周りに迷惑を掛けていますが「なってしまったものをどうこういっても」始まりません。両足動かないのは不便です。こういう経験は生まれて初めてです。片方だけとは違いすぎます。今は身体障害者状態です。
救急車の中で計った血圧は200ぐらい。何回も計りましたが下がりません。冷静ではなかったのでしょう。添え木と包帯で手術まで過ごす事に。手術は火曜日になると言う。それまで何もしない入院となりました。左は軽症なので「このまま治療をしないで放置する」と6週間でよくなるらしい。右のほうだとその倍かかると言う。自然放置の場合骨のくっつく場所は元と同じにはならない。病院で夜を過ごすのは初めて。今まで知らなかった病院での出来事を知ることが出来ました。
とにかくうるさい。リハビリをしているPT(理学療法士)の大きな声「はい いち に さん」が響き渡ります。他方では「○○さん ごはん」「あん」「ご は ん」「うん」「ごはん」僕の部屋の住人は 人気者みたいで次から次と看護師 看護助手が声をかけてきます。特養からの移送らしい。頻繁におむつ交換。夜中でも続きます。ずーと寝言「さむいーい さむい」と言い続けています。僕でも寒いのですから年配の住人は寒くないほうが不思議です。部屋は暖房でぬくぬくではないです。僕のベッド位置はエアコンの風の通り道で寒いのです。
添え木がほどけてきたので自分で包帯を巻き直しました。しばらくすると締め付けがきつく痛くなりました。当方取り扱いの弾性包帯の幅広タイプだと判りました。ほんのちょっと締め付けるだけで締まりすぎるのです。外反母趾の包帯の講師は「足なりにそのまま力を入れないで巻いて」と言っていました。自分は外反母趾で無いので軽く見ていたのです。時間と共にじわじわと締め付けられ結構きつくなるのです。耐えられないくらいのきつさです。講師の説明を今になって理解。
手術の前に術式の説明があります。初めてなので聞いていても実感が湧きません。何でも麻酔は半身麻酔。後は棒のようなものを入れて持ち上げると言う説明。自分の手術なのに他人の手術みたいです。「緊張しますか」と聞かれても「別に」と言わざるを得ません。
手術の前にエコー検査。これも初めてでした。病気の人がエコーを取ったと言ってもちんぷんかんぷん。今回初めてどういうものか知りました。小さな部屋で技師一人。時間にして15分くらい。
これからあこがれ?の手術です。見たことが無い 経験した事がない事は100回聞いても判りません。手術も同じです。生まれて初めてですから興味津々。テレビドラマのシーンを想像します。手術室に入ります。ドラマの光景と同じです。上には丸いライト。おなじみの光景です。ここで麻酔注射。だんだん足元から温かくなってきます。「これが麻酔か」初めての貴重な経験。下半身麻酔なので手術室のスタッフのやりとりは聞こえます。ドラマだと執刀医が両手を横に広げて両脇に看護師がいて「メス」と言えばメスを「ハサミ」と言えばはさみが手渡されるのが定番。これと同じ状況になると思っていました。しかし「うーん なんか違う」ドラマと違うのです。骨折の手術ですから足をメスで切り開いて骨をくっつけるのにボルトとかの金属をつけるというのが僕のイメージ。メスで足を切っている様子が無いのです。手術はメスで切るものと理解している僕。「おかしい」しかも執刀医はしきりに「モニターみえない」「もう少しこっちに寄せて」とか言っています。足を見るよりモニター頼り。其の上手術中に場を離れて他の部署?に行きアドバイスしています。手術は僕一人のはず。それに串を洗う音が聞こえます。消毒しているのでしょう。執刀医が僕の足元から数分離れたのは事実です。若干記憶が曖昧。4時間ぐらいかかる大手術の筈ですが「どうも変」しばらくすると「終了。後は固定するだけ」と執刀医。時間にして1時間半。麻酔はすぐにはさめず数時間後に覚めました。足はギブスで固定され「鉄腕アトム」状態です。担当医師が足に金串の入った写真を示して解説してくれました。夢の手術は変?な気分でした。