週間店長情報 アマゾンはきょうりゅう? 31 1 21
スーパーは「スーと出てきてパーと消える」と言われていました。GMSジェネラルマーチャンダイジングストアでワンストップショッピングが出来る店です。それまでは肉屋で肉を買い果物野菜は八百屋で魚は魚屋でという具合に各店を廻らなくてはいけなかったのです。それが1つの店ですべて出来るようになったのです。便利だと誰もが考えました。押すな押すなの大繁盛。
「現金大量仕入れ大安売り」の店と言う触れ込みです。安く仕入れて安く売るのが信条。これに庶民は味方? 1イチ6ロク3サン商法とも呼ばれていました。多店舗化して大きくなりました。
「安売りで儲かったのです」と言いたいですが実際はそうではなかったらしい。イエローハットの創業者は著書の中で「スーパーは地方の金物屋を食いつぶして大きくなった」と。内容は割愛。
船井先生は講演(会費1万円でした)で「スーパーは物販ではほとんど儲からなかった。田んぼの真ん中に大きな店を作って周辺に家が建ち地価が値上がり。それを担保にして次の店を作ったというのが大方の見方。賢い経営者は出店時、店の土地だけでなく周辺の土地もごっそり買って値上がりしたところで売って大儲けした。土地ころがしで儲けたと言うのが正解、物販の収益以上の収益だった」と聴きました。もう30年以上前の話?(記憶が曖昧)です。
スーパーと同じ頃出来たのは生協です。お手本はスイスのミグロス。引き売りが始まりです。生協は注文制 注文したものを発注して次の週に配送。今も続いています。自然食宅配も同じ仕組みです。通販も同じ。百貨店は売上げた分だけ仕入れます。生協 宅配 通販 百貨店に共通しているのは在庫を持たない点です。絶対儲かると誰もが考えます。スーパーの方が儲けるのが難しい筈。現実は全部苦戦の模様。理由はネット販売の普及。買いに行かなくても持ってきてくれるし好きな時に注文出来すぐに届きます。大手はヤフー 楽天 アマゾンです
付き合いのある薬局の女性店主「ウチのお嫁ちゃん 何でもアマゾン 早く着くししかも安い」と言います。新聞によると米国のオーガニックスーパーを買収したと出ていました。このままだと日本の自然食スーパーとか自然食宅配が買収されるかも知れません。関東のオイシックス*ラ*大地はローソンNTTが資本参加しています。「ひょっとすると」と考えてしまいます。自然食品店も対岸の火事として見ている場合ではないのかもしれません。
アマゾンの大部分の取扱品は自社在庫。価格を自分で決められるのです。ヤフー 楽天はモール出店で在庫はしていません。価格決定権はないです。アマゾンが安く売れる理由でしょう。これだと物販はアマゾンのほうが有利。飛ぶ鳥を落とす勢いです。誰もが「当分アマゾン一人勝ち」だと思ってしまいます。僕は偏屈ですから「きっと長くは続かない」と。その理由を探したい派です。
スーパー 百貨店 生協 宅配が盛況ではないのが現実。物販で大儲けが出来ない事ははっきりしているのです。アマゾンだけが例外にはならない筈。ここからが偏屈道の王道。
アマゾンの決算を解説した記事を見ました。これを読むと納得です。物販の収益より他部門が上回っているのです。(本当かよと突っ込みたくなります)偏屈道にウソはないです。
其の部門とは企業向けのクラウドサービスです。こっちの方が今後も有望だということで投資もこちらに沢山すると書いてあります。IT企業はこちらを今後の有望部門と位置づけして投資を拡大しているとネット情報。物販部門で黒字なのは北米だけ。日本を含む海外部門は全部赤字だと言うのです。これも初めて知りました。僕らの情報とは違いすぎます。
これってスーパーの土地ころがし 通販会社の送料(物販では儲からずに送料の差額で大儲け)とよく似ていませんか。自然食問屋の中でもそんな会社があります。別部門の健康食品のOEMで大儲けしているのです。其の会社の営業から聞いた話です。
アマゾンは時流適応の「今日流」かも。環境変化に不適応だった「恐竜」? 神のみぞ知る。