週刊店長情報 自然食フェアーの欠点 27 6 22
「おめぇ いちゃもんをつける気かい」そんな気はないです。「自分が出店出来ないのでひがんでいるのか」それでもないです。純な気持ちで言うのです。この業界のフェアーは健康博覧会 自然食フェアー 九自協展示会 とかがあります。エコプロダクトというのも行った事があります。これにモノ申すと言うのではないですがいつも疑問に思っているのです。その昔「オーサワなら全品在庫しています」と言う店があると聞きました。しかし「ムソーなら全品在庫しています」とか創建社 杉食を全部在庫している店は無いです。「何で?」不思議だと思いませんか。まして「ナカショウの物なら全部扱っている」店はありません。ムソー直営店なら全部と言う事も考えられます。ナカショウ直営店を作って「ナカショウの取扱品は何でもあります」なんて事も可能でしようが誰もそんな店を作らないでしょう。以前大金持ちに見込まれた人が会社を作ってもらった事があるのを知りました。僕のやっている事に賛同する大金持ちが現れて「あなたのやっている事は素晴らしい。あなたの為に会社を一つ作る。資金は全部出してあげる。あなたの好きにやってみたら」なんて言う人が現れると出来ます。大金持ちって金儲けはしないとも聞きました。当方の取扱アイテムは700ぐらいです。実際に皆さんから注文を受けるのは10分の一ぐらいでしよう。取り扱ってくれないアイテムは全店舗が取り扱わないのではないです。「こんないいのを何でみんな取り扱わないんだろう」と思うアイテムもあります。特に当方のPBは自信を持って勧められるものですが「それは売れん」「ウチの店には合わん」「あんたの態度が気に食わん」と言う理由から取り扱ってもらえないのです。見ていない物 内容も知らない物 知っていても店の都合 店の主張と合わないとかで取り扱ってもらえない物も沢山あるのです。食品の場合 見ているだけでは判りません。その為当方ではバラ発注に対応しています。一つでも仕入れて食べてみて成分と価格とかを検討するのがベストだと思うのですが。そうなっていないアイテムがどの問屋にもわんさかあるのです。そのアイテムがフェアーで眼にする事は皆無。スペースの問題で効率を考えると新規取扱商品を置かざるを得ないからです。どの問屋も同じでしょう。その為 定番アイテムでも知らない店が沢山あるのが現状です。当方のようなちっぽけな問屋でもそうですから大手なら尚更です。各社売り上げ増の見込める商品に力を入れざるを得ないのです。皆さんの店だとお客様がその状態の筈です。常連客でも全アイテムを買ってくれる訳ではないでしょう。一回試しに買って「これはウチの家には合わん」と言うのならしょうがないですが大部分は「判らない」「勧められた事がない」「食べた事がない」為にスルーされているのです。それが一つや二つではないのです。数百単位でそうなっているのです。「そんなのウソ ウチの店ではそんな客はいない」とおっしゃる店主店長がいるでしよう。いつも言っていますがお客さんは店の中では本当の事は言いません。ましてや開店して20年30年の店の店主店長は「先生」なのです。客には客の道があるのです。道は「店の人に恥をかかせないのを常とする」「これは食べた事がないけど味見した事がない。味見が出来て美味しければ買うのに」と思っていても言いません。お客様が店の全アイテムの試飲試食をしたことがあるでしょうか?たぶんどの店もない筈です。新規開店だと誰でもするのですがベテランの店だと「そんなの常識」になっているのです。その常識は店の常識です。お客は大部分のアイテムを知らないのです。「そんなこといっても数百 千以上のアイテムを毎日試食試飲なんて不可能」と言うのが店側の主張。やる気があれば出来るのです。毎日数点のアイテムの試飲試食が10点以上あると賑わうでしょう。菓子類 調味料の味比べ 一般食品だと一品料理で美味しさ比べと言う事も出来そうです。これだと新規取扱の試食をしなくても一年中企画に困る事はないでしょう。今の自然食フェアーも主催者がメーカー問屋サイドなので視点がお店様眼線ではないのです。店の売り出しもお客様眼線になっていないのです。フェアーも店のイベントもこれが欠点なのです。