週間店長情報 在宅勤務はバラ色? 2020.05.25
緊急事態が解除されました。以前の生活に戻るとは考えられません。スーパーに入るとマスク着用を訴えています。レジ待ち客も1メートル離れています。政府はテレワークとか在宅勤務を奨励しています。随分前から訴えていたのですが今まで企業が言う事を聞かなかったのです。こういう事態が起きないと動かないのが日本人。遠隔治療もその一つ。今になって試験的に初める始末。もっと言えば大量治療。風邪の人を全部集めての一括治療です。認められていません。
在宅勤務をしている人が近くにいます。僕のアパートの隣の棟の人です。いつも声をかけてくれます。歳は75歳くらい。一度だけ部屋におじゃました事があります。裏のベランダにでっかいパラボナアンテナがあります。自分で取り付けたと聞きました。世界中のテレビが見られるのです。3DKの部屋の一室が仕事場。なぜかエレクトーンがあります。一服する時に演奏するそうです。「パソコンとエレクトーンは同じもの」と言うのですが僕には理解不能。パソコンは2台並んでいます。スカイプを使って勤めている会社の人とやり取りをしています。業務は会計ソフト制作。1本27万円するそうです。ソフトは販売先の会社にあわせて改良するようです。彼の仕事を眺めていた事があります。一人で住んでいます。奥さんは伏見に住んでいるらしい。週末になると奥さんとドライブがてら温泉めぐりをしています。福井県石川県滋賀県兵庫県などの温泉はほとんど制覇したと言います。雪が大好きで吹雪 大雪になると興奮するそうです。猛吹雪に向かって車を走らせるのが良いんだとか。会社には月に一回程度出勤すると聞きました。仕事は朝8時ぐらいからしています。気が向かなければエレクトーンを弾いたり同じ棟の子供と遊んだりしています。猫好きで部屋のいたるところに猫のイラストの入った物がいくつもあります。Tシャツは全部猫柄です。バスタオルも。時計、パソコンのマウスも猫の足形。味噌汁は塩分濃度を測って作っています。塩分濃度計で測る徹底振り。彼の場合は塩分濃度0.7%。僕と少し違います。鰹節は伏見の鰹節屋まで買いに行きます。鯨節も使っています。10年以上そういう生活を続けています。心筋梗塞になった事もあると聞きました。在宅ワークは一人暮らしが向いています。家に奥さんが同居していると気が散って自分のペースで仕事がし難いのです。家が小さくて子供も小さかったりすると生活の中での在宅ワークになります。仕事の内容にもよりますが自分の部屋があれば可能性があります。そういう環境がなければ難しいかも知れません。
在宅勤務でもセールスマンだと大変です。家から直行直帰。セールスも決まった訪問先があればそんなに大変ではないかも知れませんが飛び込み営業だと大変です。ほとんど断られるからです。「セールスは断られてから始まる」と言われた事があります。今でも使われているかも知れません。これにめげない人がセールスマンに向いているのでしょう。僕はダメです。「断られたらおしまい」と考えています。「あなたの会社が90日で儲かる」を読んでから 無理に食い下がらない事にしました。無理に売り込まない事にも。「それじゃあセールス失格」と言われそうです。テレアポでも同じです。大部分の人は食い下がるのです。それがセールスだと思っている筈だからです。ストレスが多い仕事です。会社に行けば同僚 上司が「元気ないなぁ 大丈夫か」とか声をかけてくれます。これでリフレッシュ出来るのです。一人だと自分で自分を燃えさせなくてはいけないのです。自己管理が出来ない人は難しいのでは?これって結構大変です。
僕が在宅勤務の状態になる日があります。福井に帰った時です。家内がいると状況が変わるのです。パソコンで店長情報を打ち続けている最中に話しかけてきます。「うるさい」と言えば「たまに帰ってきたのだからしゃべってくれたってバチあたらんでしょう」と彼女。その上「テレビつけてもいい」と言えば「あかん。気が散る」と返答。他人から見れば在宅勤務はバラ色に見えます。実際にやってみると結構ハードル高いのです。仕事がしやすい環境と自己管理の出来る人が条件。