週間店長情報 肉の脂について 2022.01.31
40年以上前の大部分の自然食品店では肉は販売していません。「肉は食べ物としては2番煎じ」と言っていました。果物もほとんど取扱っていませんでした。「果物は陰性」だからです。
正食協会の初代会長は「玄米と小魚を少し食べるだけで健康に生きられる」と言っていました。副会長が肺炎で入院いた時「正食」誌に投稿した内容は「少しの鶏肉を食べると元気になるのが判る」と書いています。その他 講演後宿舎に帰ると「ジュース飲みたい。缶ジュース買ってきてくれ」と言う人もいた模様。そういった人達はもういません。
しゃぶしゃぶ肉を買うことはありません。「口が腫れる」高価だから○ビの僕では手が出ない代物です。誰かが贈ってくれる場合があります。その場合だけご馳走として食べる事に。神戸牛のしゃぶしゃぶ用肉を食べるのです。ここでも変な薀蓄が。肉は60度以上になると固くなるのでぐつぐつした鍋の中に肉を投入してもすぐに引き上げて食べるか沸騰した鍋に肉を入れないで弱火にします。この前家内がもつなべを食べたいというので食べました。この時もモツ鍋に野菜その他をいれて煮た後に火を消して肉を投入して鍋に蓋をして余熱で煮てから食べました。これだと肉が固くならないのです。すき焼きはほとんど食べません。すき焼き肉もしゃぶしゃぶにして食べます。「何で もったいない」と言われそう。すき焼きを食べようか思案しています。食べる場合は塩分濃度0.8%割り下を作るのに砂糖の分量計算が必要です。「そんなオーバーなたかがすき焼き 考えなくても良いのでは」ですがここは変にこだわりたいのです。
正食では病気はほとんど陰性病だと判断しています。その為処方箋は陽正食。塩分を強くしたものが多いです。誰も塩分濃度を正確に説明しません。えらい先生方で長生きしているのはわずか。
操体法の橋本先生は講演で「いばったらあかん。テングになるな」と言っていました。先生とか偉い人がテングになりやすいのです。偉い人は身体もえらくなるのかもしれません。僕のように先生と呼ばれることがない人は偉くないので身体もえらくないのです。たまに「先生」と呼ぶ人は出来の悪い受講生。呼ばれる場合ほとんど「おねだり」です。
肉とか砂糖が悪いという人に「肉は悪くない、砂糖も悪くない」と言った人がいます。アーユーベーダ学会の故丸山先生。正食は肉 果物 砂糖を眼の敵にしているのです。
40年前と今では自然食品店ではかなり違います。肉 魚を取扱っている店は当たり前です。果物だって負けてはいません。年中店に並んでいます。トマトだって夏以外でも取扱っています。40年以上前の店の店主が見たら「おかしい」と言うでしょう。おかしいといっていた人はみんなあの世に帰ってしまいました。生き残っている人達は邪食を食べ続けた人達だったのかも知れません。
40年以上前に砂浴に行ったことがあります。場所は敦賀。操体法組と正食組と合同チーム。今生き残っているのは 正食組は庵の山崎さんだけ。操体法組は僕だけです。操体法普及の僕の相棒だった人は元正食協会理事でした。亡くなった年齢は57歳。今から15年以上前です。奥さんも先年亡くなりました。70歳でした。自然食品店です。
しゃぶしゃぶ肉が美味しいのは脂身。肉は60度以上になると固くなると何回もいっています。脂肪はそれより低い温度で口の中で溶けるのです。脂肪の融点は鶏肉30度前後豚肉30~40度 羊肉44~55度 牛肉40~50度。しゃぶしゃぶ肉はそれ以下です。豚肉も同じです。私達の体温は36度なのでしゃぶしゃぶ肉は口の中で溶けるのです。バターも口の中で溶けます。豚肉のハムはあっても牛肉のハムがないのは牛肉の脂は人間の体温より高くないと溶けない為です。脂の融点温度の違いは不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の量の違いです。不飽和脂肪酸が多いと融点温度が低くなるのです。肉より融点温度が低いのは魚の脂です。植物の油はもっと融点温度は低いのです。
正食では「肉は憎らしい」と言われましたが肉に罪は無いのです。肉は悪役にしないで!!