週間店長情報 捨てたらあかん 穴開き靴下 2023.10.23
ジャパントータルフットケア協議会でいろいろ勉強しました。トータルフットケアと言うのですから足関係の色々な方面の会社、人が参加していました。外部講師を呼んでの講習もありました。僕の企画したのは誂え足袋製造足袋屋の話。京都の人でした。その他履物研究の第一人者の話も聞きました。この先生の専門は「快の保育と身体表現学」保育園の子供と保母さんの保育現場のポジションの取り方の研究をしていました。僕の仕事は自然食品卸に移行する前段階でした。
靴の相談日に3~4年勉強に行きました。今だと不可能です。相談日は月曜日午後からです。普通の仕事をしている人は行けません。興味を示している治療師とかも不可能です。みんな仕事を持っているのです。相談日は装具士と靴屋が出張してきます。医師と靴屋 装具士が三位一体になって靴選びをするのです。一般の整形外科には靴屋は出入りしていません。
僕は靴選びと中敷の作り方を見学しました。靴屋さんが靴を選んだ後、装具士が靴の足底板を本人の足に合わせて改造するのです。これ保険が効きます。一般の整形外科では保険適用になりません。適用になっても月に1足ぐらいだと聞きました。この診療所は全部保険適用になります。靴研究として有名な医師だからです。靴医学会にも論文発表を頻繁にしていました。診療所では靴下とか草履も販売していました。若い女性だと草履とかをサービスしていました。
五本指靴下の取扱いの初めは「らいぶこっとん」その後神戸生絲の展示会で出店していた会社の靴下を扱う事に。同じ時期フットケア協議会会員で和歌山の五本指製造の社長を知りました。色々話をしていると僕が仕入れている五歩本ユビ靴下はこの会社が製造している事を知りました。しかも僕だけしか買っていない模様。加古川の会社には五本指靴下しか仕入れていません。製造会社の社長は「相手さんと話をして手切れ金を払えば帳合い変更になるかも。頼んでみたら」というアドバイス。早速「いくらか 払ったら帳合い変更可能ですか?」と言えば「いらない。健闘を祈る」と言ってくれた為帳合い変更になりました。
和歌山の五本指靴下製造会社は五本指では日本の草分けでした。オリジナル靴下を作ってもらいました。編みたての事とかいろいろな知識を得ることができました。プレーティング 縦糸 横糸 ゾッキ 伸縮糸の事とかです。神戸生絲の展覧会ではこうしたフレーズが飛び交っていました。
和歌山の五本指製造会社社長息子が東京に事務所を開設 飛ぶ鳥を打ち落とす勢いでした。僕のオリジナル靴下も「ウチのエース」が退社したことから怪しくなりました。僕のような数百足の注文は少なすぎるのです。その頃福井県の同じ町内で五本指靴下を作っている会社がある事を知りました。福井の自宅から30分以内にいけるところにありました。訪問すると快く僕の話を聞いてくれました。ここの会社は銅イオン繊維を専門に作っている会社で五本指靴下も作っていました。ここでも僕のオリジナル靴下を作ってもらいました。真っ赤な靴下「楽らく楽くん」と「ふっとぐろーぶ」です。更に和紙の靴下とかTシャツ、シーツ、帽子 いろいろ試作していました。
僕は破れた靴下は捨てません。いつぞや穴の開いた五本指靴下を履いて家内の叔父さんの葬式に行った事があります。「本人じゃなく奥さんのあんたが笑われる」と家内が従兄弟達から言われたらしい。穴の開いた靴下は自分の重心がどこにあるかが判るのです。靴底でも判るのですが靴下のほうがより判り安いのです。穴1つより二つ以上あるのがグッド。履き続けるとそうなります。
操体法では重心の位置を体重計二つ用意して双脚体重を計ります。これは不正確です。穴が二つ以上開いた靴下を見て自分の体重のかかり方が判るのです。左右比べると穴の飽き方が違っています。穴の大きさとか薄さで左右どちらかに重心が多くかかっているのかも判ります。これが判ると身体の歪みの調整の仕方が判るのです。歪み直しの体操は3種類。操体法でする動診は不要です。具体的なやり方は当方に相談して下さい。誰でも1回で覚えられます。