週刊店長情報 困った事が 23 12 26
先週は大変ご迷惑をおかけしました。欠品が沢山出ました。どうしても断れない葬式に付き合って為集計作業も時間がとれませんでした。「全部中止」も考えましたができることはやろうと思い間違いがでるかもしれない覚悟で臨みましたがダメでした。こんな場合の時の検討を考えるつもりです。冠婚葬祭に付き合う事は今の僕では大変です。
自然食品店の取扱商品のキーポイントは国産 無農薬 有機JAS 安心 安全などです。これが今揺らいでいます。大震災と福島原発の問題が続いているからです。これが無ければキーポイントは生きていました。今まで付き合っていた生産者が福島県とか東北の生産者への対応です。安全性を優先すると全部「見合わせよう」となるのです。放射能の影響は全国に及んでいます。お茶生産者の片木さんによると「毎日問い合わせがある。更に去年製造のお茶を欲しいと言う客もいる」らしいのです。「放射能はそれ以前から出ている」ともいいます。普通に考えれば福島県だけでなくその周縁地区。更に全国にも散乱していると考えるのが普通。ついでに言えば全世界に広がっている可能性もあるのです。カラスに国境はないですし渡り鳥に「日本の福島県にはいかないでくれ」と頼んでも「そんなこと あんたに言われたくない。わしらの勝手」と言われてしまうのです。日本人は言いませんが外国では「日本の農産物は全部ノー」なのです。幸いと言うか日本は農産物を輸出するのは僅かの為大きな影響は出ていないのです。生産者の立場だと大変です。国が全部買い取ってくれれば一件落着ですがそうはならないでしょう。生産者も生き延びなければいけないのです。「放射能汚染の疑いがある」だけで誰も買わなかったら生産者は生き延びられないのです。無農薬で始めた生産者を今まで支えてきた自然食宅配業者と自然食品店がここでどう対応していいか難しい判断を迫られています。今までの支援の延長線上でいくのか「泣いて馬借を切るか」です。切ったらその生産者との付き合いはなくなります。再開した場合はまた以前と同じ付き合いとは言えないです。当方では福島の生産者はいません。でも東北から仕入れている物はあります。今後どう進めていくか難しい問題です。この問題を広島長崎の時はどうしたかを考えると参考になるかも知れません。原発落下で大変な目にあった広島ではその後農産物はどうなったのでしょうか。被爆二世に原発被害はなかったと言うのはどうやらはっきりしている模様。でも広島産の農産物はどう扱われていたのでしょうか。全く生産されなかったのでしょうか。そうではない筈です。生活をするには百姓は作物を作り続けた筈です。それをみんな「買わない」とは言わなかったでしょう。「当時と今では状況が違う」でしょう。でもその農産物を食べた人が大量に病気になり死んだでしょうか。これもなさそう。非常時は農薬がどうとか放射能の危険性はいえないのかも知れません。「この時期だけ国産ではなく外国産でもいい」と言われる人も出てきました。放射能汚染の農産物についてのガイドラインが今までなかったのです。特に小麦です。東北 北海道が主産地。これがダメだと。当方の板麩は東北です。もともと庄内地方の食材です。オーサワが切り板麩の扱いをしています。当方はお店から「切っていない板麩を取り扱って」と言う要望から板麩の取り扱いを始めました。オーサワへ出していると聞いていました。調べてみるとどうも外麦。止める事を検討しましたがここで「国産が安全かどうか」が引っかかります。でも外麦だとはっきりしたので国産を探しました。他からも情報があり取扱出来るところまできています。このままでは両方の取り扱いになりそうです。価格の差はほぼ倍。10枚と5枚の価格が同じです。本来なら国産だけにする筈です。今回は両方販売の予定です。外麦でもいいというお客さんがいるのです。判定が難しい場合は「市場に聞いてみる」必要があります。取扱商品はすべてそうです。自分の好き嫌いで取り扱いを決めるのが我々です。当方も例外ではありません。僕はにんにくの入ったキムチとかは嫌いです。と言うか化粧品卸だと普通食べません。今もこれが尾を引いています。皆さんだってきっと。