週刊店長情報 マイナーな生き方 24 6 4
本当に目立たない生き方をしています。関わっている操体法でも全く無名です。会合に行っても誰も声をかけてくれません。と言う事はないです。古くからの顔見知りがいつも数人声をかけてくれます。顔見知りはほとんど「大先生」この世界では知らない人がいないくらいの有名人ばかりです。直接橋本敬三医師の話を聞いた事も数回。今は他界している為先生の講演を聞く事は出来ません。NHKのビデオが農文協から出ています。テレビ収録のCDがある筈です。橋本先生の話を聞いた事もあった事もない人でも若くて有名な操体法指導者が出ています。本を出している人も数人。30年以上かかわっていますが目立たないです。逆の目立つ人たちは会合とか学会だと積極的に発言します。そして声が大きいと有名になっていきます。発言は素晴らしい事もあるのですが的外れの事もあります。僕はほとんど発言しません。結局本に書いてある事を追認するような事ばかり。僕の目当ては変わった説とか変わった事をしている人を探すの事です。大先生はあまり変わった事を言いません。ちっとも面白くないのです。
自然食業界はマイナーな部分とメジャーな部分があります。ほとんどの店は小さいです。関西ではマイナーですが関東ではメジャーです。経営が関西では個人ですが関東では企業です。その為店も大きい。マクロについてはかなりメジャーになりましたが田舎に行けば「なんのこっちゃ」状態。田舎では「中橋さんは何の商売をしているのかさっぱり判らん」状態。自然食品と言っても田舎では「?」なのです。僕が陰 陽と言ったところで知らない人が100人集まっている現状では「あの人 ちょっと変」となるのです。せめて一人でも知っている人がいると「あの人 本当はすばらしい」となるのですが。いつも陽に当たっている人がいます。うらやましいと思う事もありますがちょっとしんどいと思う事もあります。いつもスポットライトを浴びている人生はいつも人から見られているとも言えます。一日中人から見られているのは結構しんどいものです。全然スポットライトを浴びずに一生を終える人も沢山います。悪い事をしたりすると簡単にスポットライトを浴びます。生まれて一度も新聞に載った事のない人も沢山いる筈です。良い事をして新聞に載る人もいます。これだといい気分です。逆の場合もあります。自分の店で取り扱っている物が「薬事法違反」とかで新聞雑誌に出る場合も注目されます。これは有難くない話です。災難に会うのもスポットライトを浴びる事になります。言い悪いは別にして被災地はスポットライトを浴びづけています。震災が無ければ誰も見向きもしなかった地区がほとんどです。有名人と握手をしたり出来るのは震災のおかげなのです。毎週帰っている福井県は今注目されています。原発の再稼働の問題で。震災がなくて原発が全部止まっていなかったら誰も注目しなかったでしょう。福井県の西川知事もこの騒動がなかったら注目されることはなかった筈です。それまではズーと目立たないマイナー状態だったのです。西川知事は中央官僚出身です。これだけ知れば結果は判るでしょう。お店もそうでしょう。何かの食品の不具合が新聞にでかでかと載るといっぺんに注目されます。今まで来た事が無いお客さんがわんさか。ブームはあっという間に終了。何回そんな目に合ったか判りません。「それでいいのだ」と思っています。年がら年中注目されるのは店にとって良い筈ですが長引くと困る筈です。お客さんが期待する以上の企画はそんなに続くものではないからです。今回の塩麹も早々に終了の予定でしたがそうなっていません。こちらは大変。2月3月だと冷蔵の必要が無いのですが今だと冷蔵保存しなくてはならないのです。注文が減る気配は無いです。このまま定着するかも知れません。マルカワさんは「一年中作っている」と言っているのですが。店も人もそうです。年がら年中注目されるより。たまに注目されるのが良いと思っています。当方のようにほとんど注目されないのも問題ありですが。ちょこっとのマイナー人生がいいのかも。
ベスト 粉黒糖 沖縄産原料が大不作の為一部変更になっています。