週間店長情報 原材料全部有機の飴 2022.06.06
近頃問屋の営業に出会う事が少なくなっています。問屋の営業は毎月30~40軒訪問していると聞いたことがあります。出くわさないのは僕とすれ違いがあるのかもしれません。数年前まではよく出会いました。僕は「生協とか一般の会社に営業をかけている」と見ています。大部分の問屋の取扱いアイテムは無添加国産で大量生産されている物です。沢山売ろうとすると自然食品店を廻っていたのでは裁けないのです。いつぞや関東の問屋の社長と話をした時「数字が違いすぎる」と言うのです。「自然食宅配と生協では一桁違う」と。僕の注文は「ちりあくた」のレベルです。その問屋は在庫を持っていません。うらやましい限りです。関東にはそういう問屋が沢山あります。僕のように小さな注文を取り続けて配達している問屋は少ないのです。彼らからすると僕は「ご苦労な事、儲けも少なく大変だろう」と同情されているのです。
これだと「自然食品店はおしまい」と思われそうです。でも僕は「これからだと」思っています。まだまだ探せば今のアイテムの質を上回る商品が出てくる筈です。そういう視点で見ると今の自然食品は穴だらけなのです。代替品が見つからないと「これはおかしい」と言えないのです。
数年前から飴の無農薬又は有機を探していました。1つ見つけ「売ろう」と決め飴を買いました。開けて見ると「これは飴ではない」と言う感じ、グミキャンデーに似たものです。更に探しました。有機○○入り飴はありますが原材料に無農薬とか有機と言うのがないのです。僕が作ろうとすれば出来るだろうか考えた事があります。グリーンアイズが取扱っている飴の生産者と顔見知りです。いつぞや何かの事で頼み事をした事がありましたがダメでした。本人あまり沢山の飴を作る気がなさそうです。京都には沢山の飴製造御者がいるのをネットで知りました。更に「独自商品作ります」と言う業者も見つけました。更に探すと僕の住んでいる山科にもそういう飴屋があります。僕の家から車で数分の場所にあるのです。あとはロットの問題です。これが一番のネックです。今まで○○の黒飴を販売しましたが今はほとんど出なくなりました。20年以上前の無添加飴は売れたのですが今はそれだけでは弱いのです。差別化出来ていないのです。
付き合いのある問屋の人から小ロットでも作ってくれる飴製造業者がいることを知りました。普通のロットだと30キロ単位とかですがそれより少ない単位で作ってくれるという事でした。ここまでくれば後は原料の調達が出来ればオリジナルの飴が作れるのです。ここでコロナ騒動が。じたばたするのはどうかとじっと我慢をしていました。新型コロナと言われて3年。3年経っても新型コロナって変だと思いませんか。僕らが昔 新茶3000個抱えて3年経っても新茶のシールの煎茶を販売していたのを思い出します。3年たっても新型は普通ないのです。
3年経ってコロナ騒動は収束しそうです。数ヶ月前から動き始めました。原料は黒糖、砂糖、水飴です。有機黒糖と有機水飴から探しました。付き合いのあるメーカー問屋に聞いてみました。結果有機黒糖は業務用が手に入ることが判明。問題は有機水飴 ほとんどの自然食品店では扱いがないのです。「売れない」ので問屋が取扱いを止めてしまったからです。今までの取引先ではみつかりません。見つけた業者とは取引はないです。思い切って直接連絡をとりました。「取引口座を作ってからです」との返事。実績がないので良い条件ではないです。口座ができ水飴を仕入れました。今販売している有機米飴 有機玄米水飴です。原料を手に入れるまでに飴製造業者と電話で打ち合わせ。有機は作った事がないらしい。固まるかどうかはやってみないと判らないらしい。天気も心配 乾燥時期が良いらしい。「来週は天気が良さそうなので作れそう」との連絡。そして出来上がり到着しました。ラベルとかは「そちらで作って」と言う事に。今週中には作ります。黒糖だと甘みが少し抑えられるし玄米でも少し甘みが少なくなると言う事なので甘さ控えめと言う意味をネーミングに入れて「人生そんなに甘くない」としました。100g380円売りです。