週間店長情報 こだわりかんぴょう 近江水口産 2019 10 14
「自然食品店はこれから」だと言っています。その上「取扱商品もまだまだ改革の余地がある」とも。実際に指摘する事はないです。代替品がない場合もあるのです。当方取扱品でも代品がない為扱っているものもあります。代替品を見つけないで「これは問題だ」と言うだけでは無責任。問題アイテムは改良品が出ていないかいつもチェックしています。
かんぴょうも当方が問題にしていたアイテム。どこの店に行っても「栃木産無漂白保存料無添加」です。スーパーだと中国産がほとんど。スーパー販売のかんぴょうは国産栃木産でも漂白剤保存料が入っています。誰もこれに異議を申し立てしていません。聞いた事がないです。脇役アイテムです。ひじきもかんぴょうも主役を張れるアイテムではありません。僕みたい。だからからでしょう。こういう日陰もんに陽の目を当てたいのです。
「何で無農薬 天日干しがないんだろう」いつも思っていました。つい最近と言うのではありません。数年前からです。チャンスがあれば栃木県まで行って確かめたいと思っていました。国産は全部栃木県産ですから。栃木県に取引先があれば又は出来ればそれに引っ掛けて行く事が可能です。毎週皆さんの店に訪問しています。栃木県産以外のものがあればとも。時間があれば又は気が向けば調べていたのです。そんなに真剣ではないです。暇つぶしと言うかアイデアに行き詰った時とかの気晴らし。別のことを考えていると良いアイデアが浮かぶ場合があります。
国産かんぴょうは九十パーセント以上が栃木産 更にネットで検索すると江戸時代は滋賀県水口産が有名だったらしい。東海道五十三次の水口の絵にかんぴょう干しがでています。藩主の鳥居なにがしが国替えで栃木に。栃木県では特産がなかったので水口から取り寄せて作らせたのが始まりだとか。これが一般的なネットでの記事です。更にかんぴょうの歴史を調べると元々は中国からの種を大阪の泉州のなにがしかに伝わったのが始まりでその後滋賀県水口に伝わったと。
無農薬かんぴょうのサイトがあります。長野県は「卸するくらいない」とか自然農のかんぴょうのサイトに電話ファックスしましたが「なしのつぶて」でした。
スマホに「水口で無農薬かんぴょうを作っている生産者」と叫ぶと出てきました。谷口さんと言う水口のお百姓さんです。早速コンタクトを取りました。毎週福井に帰るので「福井から京都に行くのに水口周りでいく」と言うことから前々週の土曜日に谷口さん宅に。
ご主人が畑から帰ってきて話をすることに。現在10軒ぐらいの農家がかんぴょうを作っている。谷口さんが部会長で旗振り役。「無農薬で作っている」と言うのです。奥さんは「無農薬で出来るし肥やしも米ぬかだけでも出来る」と。「天日干しは難しい。雨が降るたびにさおをハウスに入れなければならないので大部分の生産者はハウスで乾燥している。ワシとこは天日干しにしている」初めの一日だけ雨が降ると棹が重くて移動できないのでハウス干し。その後は天日干し。
「今年の物は少しならある」と言う事で「あるだけ下さい」となりました。その折「短いもんがまだある。値段も安い」と言う事で「そっちも頂戴」となりもらってきました。「わかっていれば残したのに」ということで。生産者毎に品質はまちまちらしい。
かんぴょうは夕顔と言う作物からとれます。夕顔と言うから朝顔の仲間かと思いきやウリ科だそうです。毎年七月ごろに収穫 大きさは冬瓜ぐらい。小さいのは味が乗っていない。生で食べれば甘い。かんぴょうをそのまま食べても甘いです。誰もかんぴょうをそのまま食べません。たぶん。
甘い夕顔ですがすぐに腐るので流通していないと聞きました。中のワタが美味らしい。
農薬不使用 天日干し 防腐剤 漂白剤無添加 水口産かんぴょうを取扱う事に。
防腐剤がはいっていないかんぴょうは少し黄色いです。天日干しの方が甘いのも間違いなさそう。短く切っていろいろな料理に使えそう。価格は20g350円 短品20g180円+税。