週刊店長情報 金子製麺訪問 26 5 12
収入印紙について
4月1日より5万円未満に法律が改正されました。税込だと54000円未満になります。
棒茶 掛け率 元に戻します。5月から
4月から棒茶の掛け率をアップしました。送料がかなりアップするという前提です。クロネコ便は倍近い送料になっています。大部分福通で出す事に。福通の4月20日締め請求書だと消費税アップだけになっています。これなら吸収出来そうです。その他 佐川とも交渉しています。クロネコで出していたものを佐川に出来るか検討しています。
ココナツオイルについて 注文が異常
注文しても入荷が6月初旬の見込みです。在庫を公平に分けると注文の三分の一程度に。
金子製麺訪問
チョコの村井さんとの話で二つ紹介します。一つはイタリアで小麦アレルギーが増えているとのこと。パスタの国なのに。カムットとかスペルト小麦でも完全ではないらしい。その他村井さんが花粉症だと聞き法則通りなので安心?村井さんは正食で言うと陰性です。奥さんは陽性(一度会った事があります)。ハーモニーの担当者も陰性。これから会いに行く金子さんも陰性。奥さんは陽性。花粉症は陰性の人がなり易いのです。女性の場合綺麗系(反対はカワイ系)がなりやすい。治療法の一つが交感神経節切除手術。ここまで聞くと正食を勉強した人だと「フムフムなるほど」と納得の筈。知らない人は「なんのこっちゃ さっぱり判らん」村井さんが小田原に行きやすい駅(成城学園前駅)まで車で送ってくれました。チョコの新商品はホームページ(オーガニックフォレスト)にて。
金子さんとは10年以上会っていません。今回は横浜から小田原行きに乗り小田原の手前、秦野駅で下車。金子さんが迎えに来てくれました。前回訪問の時は小田原駅から乗り替えて吉田と言う駅で下車、タクシーで行った事を覚えています。10年はお互いの風貌を変化させました。昔はシティボーイだったのがただのおじさんになってしまったのです。歳には勝てません。今回は金子さんが「京都まで出かけて行ってもいい」と言うので「東京行きの用事がある」事から僕が訪問する事になったのです。何で僕と話をしたいのか判りません。会ってみて「中橋さんは読めない」と言うのです。こんな判り易い人間はいないのに。読めない部分が何を指すのかは判りません。彼は僕のページとかを見ているわけではなさそう。そうすると毎週の注文で判断していると言う事に。注文が多すぎてというのはないです。大きな会社と沢山付き合っているからです。当方と話をするメリットは何か判りません。こちらの言いたい事を先にファックスしておきその項目について話をするという方法で話をしました。生産現場にいろいろヒントがあるのはもったいないシリーズで判りました。生産者の視点と僕等の視点は違うのです。こういうすり合わせがいい物を作りだす事になるかもしれません。僕のような部外者の岡目八目的意見が生産者に必要なのかも。金子さんの立ち位置と僕の立ち位置の違いを発見。当方の自然食品卸です。金子さんは自然食品業界を相手にしていますがそれ以外にもこだわっている一般市場とも付き合っている筈です。こだわりでは一般市場と自然食品業界では違いがあるのです。今回はそれに加えて麦の問題があります。金子さんが力を入れてきた農林61号が「栽培困難作物」に指定されたとのこと。今後生産量が少なくなる可能性大。これに代わる品種の麦も試しています。でも難しそうです。農林61号には勝てないと言うか他は「まずい」と言うのです。金子さんの製粉機も見学しました。麦の匂いがします。この匂いがいいのだと言うのです。農林61号は滋賀県での栽培面積が一番らしい。金子さんにいろいろお願いをしました。内容は、小麦 小麦グルテンなしの麺とか餃子の皮 カラー餃子の皮 国産ライスペーパー カニ身入り乾麺 出汁入り餃子の皮 具入り餃子 無農薬餃子の皮 その他 棒ラーメンの容量について。ここまで言って大丈夫かなぁと心配しました。金子さんの新アイテムの一つに小麦の入っていない麺があります。これを改良すれば小麦なし小麦グルテンなしの麺が出来るというのが拙者の浅はかな読み。カラー餃子は漢方薬入りだと「身体に優しい」餃子の皮となるのです。出汁入り餃子の皮も面白そう。誰も提案しない内容かも。今は国産小麦使用で納得していますがいずれ無農薬小麦粉で餃子の皮を作る生産者が出てくるとみています。実際これは大変らしい。有機餃子の皮はネットででていますが外麦でしょう。酢とかも入っています。きっとまずい。金子さんは「無農薬小麦の調達が安定しない。しかもグレードはもっと安定しない」今の農林61号でもグレードは安定していないのです。無農薬餃子の皮を作るとなると大変なリスクなのです。当方は安全性と美味しさのどちらを取るかと言えば安全性を最優先にします。金子さんは安全性もある程度担保しながら美味しさを重視しているのです。従業員も16名いるのです。MOAの無農薬餃子の皮も作っていますが「まずい」と言うのが金子さん。全面的なシフトチェンジは難しい。でも自然食業界の店と今後も付き合うつもりだと無農薬は避けて通れません。国産原料小麦商品は一般市場も増えてきました。差別化が美味しさだけではどうでしょうか。「中橋さんのように袋の印刷なくてもいい。と言うのであればすぐにでも出来そうです。その上欠品になってもいいと言うのならもっと簡単」と金子さん。金子さんの立場は安定供給が条件なのです。僕は中身優先、包材が立派でも中身がピーマンというかしっかりしていなければダメだと考えています。もったいないシリーズはメーカーとしてはまともな商品ではないのです。大きな自然食宅配とか生協だと僕のようなおきらく感覚ではダメでしょう。いろいろやりとりするうちに「無農薬餃子の皮を作るのは可能なのですが当方が直接販売に乗り出すのは危険。どうせなら 無農薬は中橋さんが窓口になりませんか。いろいろいちいち説明したりするのも大変。しかも味も不安定」これは金子さんから出た言葉です。味が安定する 小麦粉の調達も安定すれば金子さんが「レギュラー商品に加える」と言う事になるでしょう。その時は「ナカショウは邪魔」となりお払い箱に。捨て石になる覚悟が必要です。これを逆手にとっていろいろ要求したりしないのが僕ちゃん。いつも貧乏くじを引いても「まぁ しょうがない」くらいで終わっています。具入り餃子については「横浜中華街の店で、日本で初めて餃子を売り始めた店とタイアップする話がある。土曜日に来る。相手は台湾人。無添加で餃子を作っているがアバウトな部分がかなりある。その辺をはっきりさせたい。そうだ 中橋さん その店の餃子 送ってあげます。美味しいですよ」と送ってもらう事に。後日 具入り餃子 シュウマイと肉まんが送られてきました。食べましたが「美味しい」の一言。美味しさの中身チェックの報告はいずれ。カラー餃子は作れるけど後の清掃が大変だと言います。国産ライスペーパーは「抜き型がある業界の人なら作れるかも」こんな我儘に丁寧に応えて下さった金子さんに感謝します。出来ることから一つずつ実現出来ればいいと思います。後は「風の吹くまま気の向くまま」でいいでしょう。無農薬で餃子の皮を作ると今の倍以上の価格になる模様。皆さんの賛同を得られるかがこれからという事に。枚数を減らして同じ価格と言うのもありと思ったりしています。今回の訪問でまだまだ空白というか盲点がある事を実感。自然食品業界の無農薬小麦粉は外麦が現実です。国産無農薬小麦粉が増えないのは我々の姿勢が今一つはっきりしていないからでしょう。無農薬小麦は一部販売されていますが大きなうねりになっていません。国産だけで安心しているのです。一般市場も国産にシフトし始めている現在、よりレベルアップした小麦粉 小麦粉製品が必要だと考えます。と言う僕の考えに賛同していただける店がどれだけ出てくるかは判りません。いつも「俺 大丈夫かいなぁ」と心の中で呟いている状態です。みなさんの心の中は「判んない」無農薬を出してみるとはっきりするのです。かなり危険ですが。