週間店長情報 人生に無駄はない? 2020.06.29
印刷屋を目指していたのが頓挫。今は輪転機を毎日使っています。月間数万枚のチラシ印刷をしています。これは用紙を製造会社から買える量だと聞きました。用紙をロールで買い断裁屋でカットしてもらうと用紙代は安くなるらしい。「ナカショウ印刷部」を作ればいけるかもしれません。
イラストレーターで原稿を作りトンボをつけて印刷屋にメールで送れば印刷できるのです。ひと手間かけて原稿をデザイン会社にメール。出来上がったデザインを印刷会社にメール転送。これで印刷物が出来上がるのです。これだとデザインの才能必要なし。無能でも印刷屋が出来ます。
日曜発明学校と言う勉強会に数年通いました。発明研究会と言う名でした。烏丸丸太町京都市勤労会館と言う会場でした。内容は実用新案 特許についての明細書の書き方 アイデアを発明にする方法。試作品発表が人気。落第発明もあります。すぐに商品化できそうな発明もあります。「売れる発明」の講習は今の仕事に参考になっています。売れる物には訳がある?
日経流通新聞を40年以上購読しています。須田泰三 船井幸雄の商店診断という記事に興味がありました。窮地に落ち込んだ店の診断と解決策を助言していました。その記事から船井幸雄の本を読むようになりました。40冊以上買った筈です。船井先生の経営アドバイスは長所伸展法です。店の欠点より伸びている商品とか店主本人が強い部門の商品アイテムを増やす方法です。原則重視 時流適応 一番化 圧縮付加がアドバイスの要点。今の僕に役に立っています。店もそうですが僕ら卸の商売も一番の商品がいくつかあるといいのです。これがないと値引き勝負しか手がない!
ナカシヨウの場合オリジナル商品です。この業界でどこも扱っていない商品が数点あります。他で扱っていないのですから値引き販売はなしです。暴利はありません。適性価格です。
船井先生の考え方に近いのが操体法です。40年以上関わっています。操体法は「楽な方に楽な所まで」動診は身体を動かして判断する方法。快と不快を見分ける方法です。同業者の紹介です。
訪問販売からスタートした商売。途中から卸に転向。教えてくれる人があったのです。和歌山の人です。もともと靴の卸をしていたのだと聞きました。この人には大変お世話になりました。何も判らない僕が卸に転向出来たのです。相手は美容室。それまで美容室に飛び込んだ事はなかったのです。パーマ液の臭いは今まで嗅いだ事がないものです。それに美容師は怖いおばちゃんというイメージ。実際にそういう人もいます。僕を受け入れてくれた美容師はあまり繁盛していない店が多かったのです。性格でしょう。美容室だけで130軒ぐらい有りました。毎月1回の訪問です。
船井先生の講演会にも行きました。πウォーターなるものがあることを知りました。怪しげな商品です。これが縁で薬局化粧品店を回ることに。家庭の事情もあります。京都で仕事をしていたのをいずれ福井に帰る事を考える時期だったのです。京都で美容室 福井県でも美容室を回っていたのですが福井県ではπウォーター化粧品を扱っている卸がなかったので代理店にしてもらったのです。この時期は京都に2日、後は福井でした。結婚して子供も小さかった時期です。
操体法普及の相棒が自然食品店を開業。その後京都に自然食品店が続々新規開店。僕にはつてはありません。大部分コーヒー製造卸の森口さんが教えてくれたのです。と言うか紹介してくれました。彼は「ナカショウでは開拓は無理だから僕が露払いをした後に訪問するといい」どうやら僕は怪しげに見えるらしい。数年後「僕はコーヒー屋 近頃コーヒーを1個も注文しない店があって困っている。そちらとダブっている店引き受けてくれ」と言われ数軒 お茶のお客さんを引き受けました。話が出来すぎていると言うかも知れませんが本当です。こんなのを「お徳」というのかも。
この間まで一緒に仕事をしていた下の息子は「お父さんってなんにも考えてないんやねぇ」彼から見れば僕はパーです。緻密に考えて行動する彼には僕の高尚さは判らないのです。きっと。
どうやら人生には無駄がない?と言えそうです。今回のコロナ騒ぎも「無駄ではない」かも!!