週刊店長情報 聞いてはいけない問屋の声 24 1 16
紫萌堂パン廃業の為終了。担当の営業が「同じようなパンを作っているところがあるのでそこに引き継げないか交渉中です。まとまれば紹介します」と言う返事。彼の返事に期待します。彼が交渉中の会社に入社するという話もあるらしい。
ワサビ漬けについて
今のままだといずれ廃番高すぎるからです。それで生産者にいろいろ提案しました。「容器を簡易に、グラムも少なくして300円までで売りたい」と。先方から70g入りの簡易容器の提案がありこれにすることに。70g入り290円 毎週扱いに。
聞いてはいけない問屋の声
「おめぇ 卸を否定するんかい」と言われそうです。以前「聞いてはいけない客の声」と言うタイトルで書いた事があります。その時お客さんは本音を言わない物だと書きました。「そんな事はない、ウチのお客さんは何でも話してくれる」と言われるお店が沢山あります。へそ曲がりの僕は信用しません。何でもといいますが自分の店の欠点は指摘してくれません。関係が気まずくなるからです。新規取扱商品を買ったお客さんは「これが欲しかった」と言いますが本音は「よその店ではとっくにある。今頃扱い始めるなんて鈍いヤツ」と思っているのです。言わないのは優しいからです。客が本音を言うのは別の場所です。その場所で店に対しての本音をいいます。僕は店主ではないですからそういう場面に出くわす事があります。内容を皆さんに話をする事はないです。すれば店主は激怒「取引停止」となるでしょう。それだけではないです。卸同士でも話をします。この内容も公開出来ない物です。家内は「あんたが死んだら腹真っ黒でしょう」と言います。お客さんは僕と同じで優しいのです。その本音を聞き出そうと言うのも難しいです。一番簡単な方法はお金を出すときです。本音はお金の出すときにはっきりするのです。「○○さんの店は素晴らしい。いつまでも辞めないでほしい」と言いますが聞いてはいけないのです。「店が無くなると困る」と言うお客さんが沢山買ってくれているでしょうか。一部そういう人がいるかも知れませんが大部分の人は「言う」だけです。また「これを置いて」とか「あれが欲しい」というお客がいる場合そのお客さんはきっとわがままな客なのです。わがままなお客の言う事は聞いてはいけないのです。それで「聞いてはいけない客の声」と言う店長情報を作りました。卸しについてもよく似た事が言えるのです。当方のお客さんは「聞かない客」「聞く客」「聞かない客」に三分割できます。最初の「聞かない客」こちらが説明する前に注文してくるのです。「聞く」客はこちらの説明を聞いてから判断します。大部分は買わないです。最後の「聞かない客」は全く関心が無いか当方に対してどうでもいいからでしょう。当方と付き合いが少ないからです。最後の関心がない客に対してこちらから無理に主張をすることはないです。僕は操体法です。つきあって健康になる店と付き合いたいのです。逆に付き合うと不健康になったり不快になる店には長居したくないのです。当方が相手を不快にさせる事もあります。これは僕の責任ですから論外です。「そんな商品説明を聞いていない」と言われるお店とか「ちゃんとサンプルをもって説明してくれ」と言われるお店があります。1年前に紹介し終わっているのに。食品のサンプルはほとんど皆さんに行きわたらないです。毎週45軒~50軒の店を訪問しています。それだと皆さんに新規取扱商品のサンプルを渡す事は不可能です。メーカーもそれだけ出す事はないです。まれに出してくれても10個ぐらい。「聞かない」店にいきます。試供品をあてにしないでどんなものか知るのが先なのです。試供品をあてにしているとない場合は永久にその商品の取扱は不可能です。お店に必要なものは金を払ってでも集める姿勢が繁盛のコツの一つではないでしょうか。伸びようと思うと「聞いてはいけない問屋の声」なのです。