週間店長情報 ノンアルコールワインとジュースの違い 29 6 5
ノンアルコールビールの販売をしています。取扱い理由は個人的な事情。同じ輸入元のドイツ製ビールは取扱っていまません。(僕が個人的に買って飲んでいます。希望する人には定価で頒布しています。1本240円6本セットです。現金伝票なし闇取引です)輸入元のページを覗いてみるとワインの輸入をしている会社だと知りました。「ワインはいらない」と思っていたので素通り。と出てきたのがノンアルコールワインのページ。「ビールじゃないワインのノンアルコールなんて聞いた事がない」ので興味津々。ビールと一緒に取扱いを検討。僕が飲みたいと思っていたわけではありません。ワイン党ではない僕が扱うのは「いかがなものか」と思案しました。近頃の僕は自分がほとんど使わないか知らないものの取扱いが増えています。店からの要請です。リサーチと言っても毎週40軒以上の店を訪問しているのですぐに取扱っている店があるかどうか判ります。更に知らない場合は店の人からいろいろ聞きます。取扱い開始まで1ヶ月もかかりません。すぐに決定となります。だめな場合はすぐに退散です。やってみなければ判らないという考えです。考えている時間はないのです。結果取扱う事に。ノンアルコールワインを扱っていると「アルコールが入っていないワインなんてジュースと同じ」だとかなりの人から指摘されました。僕自身も「どう違うのか判りません」状態。ワインも酒の一種 糖分を発酵させるとできると誰でも言います。以前ビールを手作りした事があります。麦汁を発酵させるとできるのです。ワインだと果実を発酵させるだけで出来るのです。これくらいなら誰でも知っています。「何でぶどう酒なんだろう」というのが素朴な疑問。りんご酒 みかん酒 いろいろあるはずなのに何故かぶどう酒がワインと言われているのです。そこでワインの造り方をお勉強。ぶどう酒の造り方のページをサーフィン。ここで初めて知った事がワンサカ。みんな知っているようで知らないのです。「やっぱり死ぬまで勉強だなぁ」ワインの味のベース ボディと呼んでいます。これは果実味 渋み アルコール度数で決まります。前回の店長情報で書きました。2つ以上強く感じると「フルボディ」1つだと「ミディアムボディ」1つもない場合は「ライトボディ」です。じゃあ アルコールがないワインはフルーティさと渋みがあるかどうかで決まります。ノンアルコールワインを飲めば「これはジュースではない。ワイン」だと誰もが言うはずです。僕もそう感じます。この違いを知るために製造過程を知る必要がありました。手作りぶどう酒の造り方を読んで始めて知ったのはノンアルコールワインには渋みがあります。この渋みはタンニンだと書かれています。ちなみにジュースには渋みはありません。ぶどう酒作りには葡萄の果実と果皮 房(茎)も使います。この茎にタンニンが含まれているのです。欧米人は渋みを「美味しく」感じるみたい。肉料理に合うのでしょう。数年前のセミナー講師水島先生は「肉料理は舌がベタっとする」と教えてくれました。そのため食後は濃いコーヒーがいいと聞きました。ワインは肉料理との相性で飲まれているのでしょう。日本食はあっさりした味付けです。日本酒が合うのです。ここでノンアルコールビール ワインがあるのならウイスキー ブランデー日本酒があるはずだとネットで検索。ノンアルコール日本酒なら扱いたいと思って真剣に検索。出てきました。京都の月桂冠が作っていました。更に北陸の酒造メーカーの「零の雫」と言うのがあるのが判明。「これも一緒に扱えば売れるかも」と思い早速リサーチ開始。付き合っている酒店の店主がしっていて「期限切れのものがあります。あげます」と言われたので小躍り。すぐに飲んでみました。「こりゃ ダメ。酒ではない。いんちき 偽者 食わせ物」「こんなもん ノンアルコール酒の風上にも置けない」と がっくり ションボリ。簡単にいかないのが世の常。随分前からあるらしい。ノンアルコールワインはいんちきではありません。一旦本物のワインを造ってからアルコールを抜いています。赤と白 スパークリングの3タイプ。赤と白の違いは皮部分を取り除いたものか始めから白い葡萄種の違い。決してジュースではありません。