週間店長情報 共同富裕は共同貧乏 2021.11.1
与野党とも「国民に○○万円給付」と言います。「誰が出すの」と言えば税金です。給付すると言う政党の助成金ではないです。これは「恵んでやる」と言う発想です。自分の腹は痛まないです。政党助成金を使って「わが党の助成金から国民一人当たり10万円差し上げます」とやると買収になるらしい。買収でも何でもやってくれと言いたい気分です。税金で国民にばら撒くのは止めてほしい。それなら初めから税金をやすくしてほしいです。これだとばら撒く費用も入りません。ばら撒くにも余分にお金がかかります。下請けに支払う費用が馬鹿にならないです。赤字の国が国民に給付と言うのは変です。赤字会社が社員に大幅ボーナスなんてありえません。儲かっている会社がするのが普通です。国会議員が自分の給料を減らして給付とは言いません。これが先でしょう。
「中国が変わりつつあります」今までの中国は「改革開放」その為に経済が大発展 富裕層が増えました。人口が多い為 わずか1%でもすごい数です。この人達が日本に大量に押し寄せました。僕が毎週通る伏見稲荷は「ここが日本か」と言う感じでした。日本人を探すのが難しい状態。近くの取引先の美容室の先生は「怖くて歩けない」と言うのです。今は全く居ません。近くに住む日本人は楽になりました。逆に外人が来ることを想定している店は大変でしょう。
改革開放路線から「共同富裕」路線に変更に。みんな一緒に金持ちになろうと言うのです。今の中国の富裕層は一握り この状態は異常だと中国政府は考えたのです。「金持ちはけしからん」と言うのです。ぎょうさん儲けた会社もけしからんといろいろ難癖をつけて「違反」とか「罰金」逆らうと「逮捕」「軟禁」政府に逆らう事は不可能です。
これからの中国は「会社は儲けすぎてはいけない」のです。その上社員には沢山給料を払えというのです。儲けないで賃金を沢山払う事は普通不可能。儲けすぎるのを規制するのは自由主義経済ではないです。共産主義経済復活です。今後誰もが等しく富裕になる政策が実行されるのです。
これが続くとどうなるかと考えました。共同で貧乏になるというのが僕の結論。人間ってそんなに高尚と言うか品が良い人ばかりではないです。「みんな同じ」と言う事は仕事が出来る人とそうでない人が同じ賃金と言う事になるのです。沢山いれば優劣が出るのが人の世界。仕事が速い人、遅い人 丁寧な人 雑な人 いろいろいます。仕事によって丁寧でなければいけない仕事があります。又逆の場合もあります。うまくはまれば良いのですがミスマッチの場合もある筈です。
やってもやらなくても給料は同じ。これだと誰も頑張らないのです。会社も儲けの上限を決められてしまうとやる気がなくなるのです。そもそも会社を始めた動機は「儲けたい」からです。活力のない社会が実現するのです。これまでの中国は商売熱心だったといえます。それが変わるのです。大変な変化になると見ています。やる気のない無気力人が続出するでしょう。
やる気のない人が沢山出来る国が繁栄する事はないです。その状態を続けた国があります。ソ連です。第二次世界戦争後米ソ超大国と長年言われてきました。今そういう人はいません。米中といいます。世界経済の中心にいるのが米国中国になってしまったのです。ソ連は連邦が崩壊してロシアになりました。崩壊前のソ連の状態を説明した本を読んだことがあります。著者は軍事評論家の故長谷川慶太郎さん。軍事評論家は戦争について研究しています。湾岸戦争の時期まで予想していました。双方の軍事力を調べて終了時期まで当てたのです。
ソ連崩壊前の状態で洗濯機の話があります。洗濯機が販売されていましたが日本では30年前販売されていた物です。30年間同じ金型を使い続けていたのです。技術進歩が停止してしまうのです。そりゃそうでしょう 給料は同じだとそうなるのです。改善を上に伝えても伝わらないのです。人も会社も向上しない国は管理するのには便利な国になります。経済は停滞しそう。国民生活が向上しないと共同富裕にならなくて「共同貧乏」になるかも。