週間店長情報 ゆでたらあかん そうめん 2021.09.13
「またまた あやんてぃな(方言) そんなん 嘘みたいな話」「大丈夫です。確かめました」「でも おめぇの言う事はたまに外れている事もあるから。疑ってかかるのが普通人。簡単に信用する人って少ないのと違う?」「根拠のない話ではありません」
疑うのはしょうがないです。そりゃそうでしょう そうめんは暑い時期に食べます。夏以外は味噌汁を作りますが夏は食べようという気が起きません。手っ取り早いのはそうめん 冷麦
ザル蕎麦です。でもゆがくのは大変です。暑い夏にコンロの火は苦痛です。
当家は天台宗。お盆は大変です。「おしょらいさん」が寺から降りてくるのです。降りてきた時から三食を備えるのです。最初は迎え団子。朝はナスの焼いた物、昼はそうめん 夜は 別の煮物 最後は送り団子 これが三日続きます。主婦は大変です。団子は冷凍品が売られているとか。一回はそうめんと我が家は決まっています。これがゆでなくて良いというのだとなると大変助かります。しかもガス代節約になります。大阪ガスの人が聞いたら「我々の商売の邪魔をするのかい。そんな調理法が広まるのはもっての外。商売の妨害になる 即刻話は中止しろ」なんて言われるかも知れません。僕が話を止めても広がり続けるでしょう。僕が話し初めではないからです。
具体的な話をします。大きな鍋に水を入れて沸騰させます。その湯の中にそうめんをパラパラと落とします。そうめんを落とすと少し鍋の温度が下がります。数秒すると再度沸騰します。ここからゆがき続けないで鍋の蓋をします。そしてコンロの火を止めます。そのまま放置5分後に湯であがるのです。10分たっても同じです。後は氷水で締めてよくぬめりをとります。これで出来上がりです。時間がたってもダマになりにくいです。動画再生回数は数十万回だとネット。
ここですぐに試してみる事に。そうめんは金子製麺製。この時期には必須アイテムです。全粒粉。お店から「何パーセント」と言う問い合わせがありました。きっとふすまを後からどれだけ入れているかと言う話だと思います。金子さんの所では麦の粒から製粉しています。製麺屋では普通製粉はしません。大部分の製麺屋さんは製粉所に製粉をお願いしています。効率が良いのです。金子製麺に見学に行ったことがあります。その時柳原製麺機を見ました。金子さんは「製粉した粉からは粉の匂いがする。これが美味しさの秘密」だと説明を聞きました。
すいません。余分な話をしてしまいました。動画の通りに鍋に湯を沸かしてそうめんを投入再度沸騰したら鍋の蓋をしてレンジの火を消して待つ事5分。氷水で締めて出来上がりです。火をつけているのは数分です。こんなんで湯で上がるのですから楽チンです。食べる前にダマになりにくいか試して見ました。確かに今までそうめんだけでなく冷麦でも時間と共にダマになりますがならないのです。これが一日後でも同じだというのです。
新たな発見です。と言いたいですが「何か以前に習った事があるように思えてなりません」そうです これは保温調理法です。20年以上前ですが「お鍋にスカートをはかせてなんちゃら」と言う本を読んだことがあります。著者は工学博士 大学の先生でした。その本には温度が下がり始めると味が浸みる実験結果もありました。この本を読んでいろいろ試した事があります。煮物も沸騰したら火を止めて新聞紙に包んで放置。本ではバスタオルで包んでと書いてありましたが○ビの僕には新たにバスタオルを使う勇気がありません。新聞紙ならいくらでもあったのでもっぱら新聞紙を使いました。更にごはんも沸騰したら新聞紙に包んでいました。御飯炊きは鍋から土鍋になったので新聞紙に包む必要がなくなりました。でも土鍋は大きくて重い。そこでネットで弁当箱ぐらいの大きさの炊飯器を買い使い始めました。現在実験中。釜の下に水を入れる方法です。
そうめんが出来るのなら冷麦でも出来そうです。ひょっとしたら乾麺うどんも出来るかも。試してみる価値はありそうです。茹でなくて良いのですから主婦が飛びつきそうな調理法です。