週間店長情報 あられ おかき 煎餅 クラッカーの違い?2021.08.23
おこげ煎餅を販売しています。何回も話していますが売れるとは思いませんでした。理由は価格。6枚で600円。普通買えません。でも売れ続けています。不思議です。
今期の在庫は無くなりましたが干しりんごも売れないと思っていました。理由は今までりんごチップスが店で売れなかった事を知っていたから。りんごチップスを販売している店は皆無。「どこもやっていないのだったら やってみょう」と言う天邪鬼精神で始めました。これが大当たり。
僕って人がやっている物の後追いは嫌いです。人がやっていないアイテムとかに興味があるのです。チャンスがあればもっと探したいです。おかげで失敗もてんこもりです。
あられ おかき 煎餅 クラッカーは定番アイテムです。菓子類って価格は安いですが売り場をかなり埋め尽くします。資金がない場合は菓子類の在庫を増やせばかなりのスペースをつぶす事が出来ます。僕だけかもしれませんが あられ おかき 煎餅 クラッカーの違いがはっきりしません。前回のクッキーとビスケットの違いと同じです。こういうアイテムも深堀すると何か出てくるかもしれません。今回は僕が納得したいのでの店長情報です。判っている人がいればここで読了。
「そんなもん みんな同じに違いない」といいたいですが違うのです。煎餅の原料はうるち米、あられとおかきの原料はもち米です。今までごっちゃになっていました。
煎餅の原料であるうるち米はもち米と比べて粘り気が少なく膨らみにくいので食感は少し固くなります。一方粘り気があるもち米を使ったあられとおかきは、焼き上げる事で膨らみ煎餅よりも柔らかな食感になります。これも言われてみれば当たり前の話です。
煎餅はうるち米を練り、薄く延ばして焼き上げた平べったい米菓です。一方 あられとおかきは焼き上げる事で膨らむという共通点があります。違いは大きさです。明確な決まりはないですが一般的には小さい物を あられ 大きな物を おかき と呼び分けています。
あられの語源は空から降ってくる「霰」です。あられを作る工程で、餅を煎る際に音を立ててはねながら膨らむ様子が霰と似ていることから名付けられたとか。
おかきは「かきもち」の女房言葉(宮中に仕える女官が使った隠語的な言葉 言葉の前に、お をつけたり、もじ を加えたりします)で元々は「かきもち」と呼ばれていました。おかきの素材である餅は、古くから神仏への御供え物として用いられてきました。正月に供えられた鏡餅を鏡開きで食べる際に餅を手で割った事から手で欠いた餅=かきもちと呼ばれるようになり、おかきが広まったといわれています。昔の餅はお供えすると数日で割れてきます。無添加だとそうなります。
煎餅が中国から伝わったのは飛鳥時代。当時は小麦粉と水で練って油で煎った物で、今とは異なる食べ物でした。日本で現在のような見た目や味わいの煎餅がひたしまれるようになったのは明治時代で、日光街道の宿場町だった草加宿で「おせん」と呼ばれるおばあさんが売れ残った団子を潰して焼き上げたのが始まりだといわれています。
クラッカーについても僕には判らないアイテムです。子供の頃「当たり前田のクラッカー」と言うフレーズが流行りました。抽選はがきが当たって前田のクラッカーを貰った事があります。
クラッカーは米国マサチュウセッツ州のパン職人が作ったのが始まりで塩味のビスケット、クッキーに対するものと言う位置づけです。語源はクラック(砕ける)焼いている途中の音からとも。
ひなあられについても関西と関東では違いがあります。関東はうるち米から作られる甘いぽん菓子。関西はもち米から作られるしょっぱい丸あられ。
ひな祭りは中国の上巳の節句と日本の「雛遊び(ひいなあそび)」が合体した物だといわれています。現在のような暖飾りは江戸時代から。それ以前は人形を持ってお出かけする風習「雛の国見せ」と言うものがあった様です。野山に出かけて、雛人形を飾る。その時に持参した物が「ひなあられ」