週刊店長情報 高齢者食ガイドライン補足 30 7 23
「あんなぁ おめぇの先週の話 もっともらしく聞こえるけど 普通の人はさっぱりわからん筈。あんたのファンのわしが判らんのだから」「そこそこ 判りやすく書いたつもりですけど」「あんたが判っている事をみんな判っている訳ではない」「そんなに難しい事ではないのですが」「普通の人があれを読んでもほとんど理解不能。具体的な話が必要だろう。それに最大の欠点は入れ歯についての対策が抜けている」「そう言われればそうですねぇ。」と言うことで補足をする事に。
前回科学的高齢者食ガイドラインを掲載しました。歯の構成と抜ける歯に合わせて食事量を減らしていくことを提案しました。紙面の関係で具体的方法について書きませんでした。
基本はご飯の量です。ご飯の量が決まれば全部決まるのです。皆さん一律ではありません。ご飯を軽く2杯で300gの場合、肉 魚の重さは80gぐらい 野菜は160g前後となります。
年配になるとご飯少し多めの茶碗1杯200gの場合、肉、魚は50~60gぐらい 野菜は100~120gぐらい。これが基本になるのです。茶碗1杯150gの場合 肉魚40g程度野菜は80gと言う事に。
高齢者が前歯2本抜けた場合は野菜の量は80~100gに減らすのです。臼歯が2本抜けた場合ご飯の量は150g前後です。以下に永久歯の寿命についての資料を添付します。
この図からもお解かりのように、最も寿命の長いのは下顎犬歯で、男性では66.7年(左右側)、女性では66.2年(右側)です。ただし、下顎中切歯、側切歯も男女とも66年前後で、犬歯とほぼ同程度の寿命です。
一方、最も寿命の短いのは下顎左側第二大臼歯で、男性では50.0年、女性では49.4年で、次いで上顎第二大臼歯、下顎第一大臼歯の順になります。昭和62年から平成11年までの年次推移をみると、全ての歯種で歯の寿命は延びています。また、男女別に比較すると、全ての歯種で男性の方が女性より歯の寿命は長くなっています。
ところで、日本人の平均寿命は男性で約78歳、女性で約85歳です。このことからも20~30年は、自分の歯が無い期間が生じ、義歯(人口の歯)によって食事をすることになります。
これによると歯の寿命は66年。これまでにあの世に行けば問題無いです。寿命が長くなりすぎているのです。その上入れ歯をします。これでも若干咀嚼が出来ます。若干というのは初めの歯と同じにはならないです。義足と同じだと考えて下さい。食事の量も入れ歯のない状態より少し増える程度です。総入れ歯の場合は抜いた本数が基本です。その上5年毎に食事の量を減らしていくのです。5年で前歯1本臼歯2本換算に抜けていく事を想定します。これで納得できるでしょう。
ここでわからないことが出来ました。今年の講師は初めに抜ける歯は前歯だと聞きましたがこの資料では奥歯が一番短命です。最初に抜ける歯は最初に生えた歯だと納得ですがそうなっていません。今後の研究課題です。どちらにしても歯の寿命は60歳代です。歯周病だとか虫歯だとか言って抜けるのです。歯の管理が悪いからというのは少なそう。以上 補足でした。