週間店長情報 梅は ウメー 30 6 4
「梅はウメーなんて受けない駄洒落を言っている場合じゃないよ。もっとちゃんとしてくれ。」「ちゃんとしているつもりです。」「ちゃんとしていないって。しかも梅だろう。あまりに陳腐すぎる内容。これでは期待できんなぁ」「きっとご期待に沿える内容になる筈です。皆さんが知っている内容にはならないはずです」「そこまで言うんなら しゃべってみたら」と言うことで今回は梅です。
と言っても梅についてはいろいろな事を皆さんご存知です。知らないことを探すのが難しいくらいです。それを承知で書き始めています。調べてみると面白い事がいろいろありました。
歴史について 原産地が中国なのはあたりきしゃりき。梅干は副産物だったというのはあまり知られていません。の筈。元々は梅酢を作った副産物だったのです。梅酢が古代では貴重品。使い道があったのです。今のような使い方ではないです。料理以外に珍重されていたのです。
梅酢の使い道 器具や人体の消毒のほか、金属の鍍金やはんだ付け、青銅器 鉄器の皮膜処理(防錆処理)のために使われた。東大寺大仏の鍍金の際にも。青酸が登場する昭和中期まで大量に使われていた。簡単に言えば錆止めに有効だったのです。
梅干としてより漢方薬として 薬用の烏梅(ウバイ)として伝来。未成熟青梅を燻製 乾燥した物。
梅の語源 「熟み実」「うつくしくめずらしい」とか言う説がある。漢方薬以外に紅花染めの媒染剤とか口紅頬紅などに珍重されていたのです。中国名は「うめぇ」
平安時代 村上天皇が梅干と昆布茶で病気を治したという言い伝えが残っています。この時の昆布茶が「大福茶」の始まりだとか。梅干の効用については省略。こんなことは聞かんでも「しってらあぃ」でしょうから。知らん人は知っている人に聞いて。
梅の種類 これは知っているようで知らないかも。僕には知らない内容。実梅(梅干梅酒に) 花梅があるのです。僕は「梅はしょせんウメ」だったのです。更に花梅にも種類があるのです。
花梅の種類 野梅(やばい)系 原種の野梅が変化したもの。早咲きが多く香りが高く花色は白、淡紅色、紅など
豊後(ぶんご)系 樹勢があり杏や桃の交配種も含む。多くは遅咲き
紅梅系 野梅系が変化したもので枝の断面が赤い種類
万葉人に愛された梅の名 南高 道知辺(みちしるべ) 春日野(かすがの) 暁枝垂(アカツキシダレ) 浮牡丹(うきぼたん) 御所紅(ごしょべい) 薫の雪 蝶の羽重(はがさね) 紅千鳥 等
実梅 大きさ 品種 小梅 果実の重量4~7g 日本で一番栽培されているのは愛媛県伊予郡砥部町 品種は七折小梅 透明感のある黄色で香りあり果皮柔らかく種が小さく品質が高い。
中粒品種 果実の重量15~20g 弁当にぴったりの大きさです。玉織姫(群馬県) 越の梅(新潟)
白玉梅(多摩川流域原産) 難波 福島青 藤枝単紅梅(静岡県) 薬師(和歌山) 養老(群馬県) 等
中大粒品種 この品種が誰でも知っている いわゆる 梅です。 25~30g
南高梅 年間生産量5千トン。日光が当たるとほんのり赤く着色 花びら白
古城(こしろ) マイルドな梅酒になります。花びらは白
白加賀 うすいさっぱりした梅酒になります。花びらは白
その他 品種 玉英 剣先 豊後 露茜 稲積 隠居(京都 奈良) その他いろいろあります。
特大粒品種 この種類は ジャム ペースト作りに向いている品種です。
ジャンボ高田 紅さし 福太夫 十郎 梅郷 紅映 林州 月世界 藤吾郎 加賀地蔵 他
梅酒について 青梅で梅酒を作ると酸味の強い梅酒になり、完熟梅で梅酒を作ると果肉が溶出して芳香で香り高い濁った梅酒ができます。別々に作ってブレンドするという方法もあるのです。
市販品は味付けした調味梅が主流。味付けしない無添加梅干が「うめぇ」のです。