週刊店長情報 パンの紫萌堂訪問 23 7 11
救援物資受付再開
今まで送っていたところが終了になった為別の所に送り始めました。周りの人はみんな「県とか現地の倉庫が満杯」と言います。ネットでも調べました。衣類などはありすぎて倉庫が満杯。倉庫代がかさむため処分しているのが現実だとか。行政は集めても配る体制はなさそう。欲しい人は申告して取りに来てほしいと言う体制です。救援品のほとんどが無駄になっている中で困っている避難所があるのを知りました。初めはみんな一生懸命になるので一気に物が集まります。今は救援に必要なものは大量でないのです。ピンポイントでの支援が有効です。新たにお願いすることになったのは昇先生のメールで紹介されている別ルートです。岩手県だと聞きました。数回送りました。状況が判らなかったのですが木曜日の夕方担当者から僕の携帯に電話。「今は仮設に入る人たちに必要なもの。食器とか扇風機掃除機等あれば有難いです」と言う事です。仮設に入る人が必要なものを集めます。もらい物で使っていないポットとか台所用品がよさそう。現地では最低の設備 洗濯機 冷蔵庫 などがあるだけだそうです。後は全部自分で調達しなければいけないのです。買うとなると結構な金額になるらしいのです。調理家電とかもきっとOK。
おわび
急に暖かくなったので無農薬牛乳に異変が。当方の管理ミス。火曜日配送のお客さんにご迷惑をおかけしました。到着後すぐに保冷箱(完全ではない)に入れていましたが冷蔵庫に入れることに。
ここから本題。紫萌堂は今年の自然食フェアーで見つけました。フェアー最終日 大阪の店を廻って会場へ。終了15分前。みんな撤収の準備をしている中で急いで廻ったのです。この業界に何年もいる為知り合いも沢山いますが話をしている暇はないです。たいていは店に並んでいる商品ばかり。その為「見た事が無いもの」を探すのです。その上「怪しげ系」健康食品とかはNG。説明に時間がかかるものもNG。「こちとら 忙しいんじゃい。説明何か聞いてられるかい」と言う感じ。そんな中でほとんど無視されているブースが紫萌堂でした。若い兄ちゃんがポツンと一人。ほとんど知り合いはいなそう。きっと新参者。軽く見学。パンなので素通りが普通でしたが「パンフレットちようだい」と。今まで見た事が無いアイテムがあったのと賞味期限が10日前後だったので検討。サンプル送付の依頼をして取り扱う事に。1カ月以上たったのでこのまま続く商品だと判断。今回の訪問となったのです。場所は福山市。これだと嶋路の店 サンヨー自然食品店も見学できそうです。でも嶋路は土日休みの筈です。早速電話「土日事務所は休みですが店は土曜日開いています」との事。見学の日時が決まったのを告げると社長の松本さんから携帯に「僕も同行させて 僕が送り迎えする」と言うのです。「でも嶋路は土曜日休みじゃないの」「中橋さんがはるばる京都から来るのに休んでなんかいられるかい」と言うわけではないですが「面白い話がある」との事です。松本さんにはいろいろお世話になっています。当方がふりかけセミナーのチラシを自然食フェアーのムソーのブースで配っていた時に「ここではダメ」と主催者側の人がダメだしされた時「嶋路のチラシと一緒に配れば問題ない」と言ってくれたのが親しくなるきっかけでした。今は棒茶とか美肌水を買ってもらっています。当方はシルクパウダーを主に買っています。シルクパウダーは健康食品ですが僕はパウダリーの代わりに使う事を提案しています。シルクのパウダリーは15gで4000円以上します。しかも他の成分も入っていますがシルクパウダーはシルクだけ。価格は20gで2100円。過敏な人の日焼け止めとして有効です。化粧品卸の僕だから言えることです。化粧品メーカーが聞くと「困った奴」となるでしょう。福山まで京都からだと1時間ちょっと。松本さんが出迎えてくれました。店は福山駅から数分。「孫が一緒に行きたいと言っている」と言うので店で女孫を乗せて鞆の浦の紫萌堂のパン工場に。この辺では「鞆の浦は有名に観光スポット」と松本さん。僕には「何のこっちゃい」さっぱり判りません。「都会の人は昔から残っている街並みは魅力」と言うのですが海を見ても感動しない僕 山を見ても感動しないのへそ曲がり。と言うか毎週 越前海岸を往復しているから当たり前。「坂本竜馬で有名」と言われても毎週伏見の寺田屋近くまで行っている僕では「それがどうした」と言う気分。このくらいへそ曲がりでないとこの商売は難しい?福山駅から30分ぐらいで工場到着。営業の丹下さんが出迎え。「社長は今日不在です」一番初めに見たのはアンパンマンのイラストの看板。やなせたかしさんが書いてくれたものらしい。玄関の前にあったミキサー 聞くと「一番初めに使っていたもので 銀嶺からもらったもの」一部取引店から「関係があるの パンもそっくり」と言われていたのです。「ウチの社長と銀嶺の社長はお友達だった関係から銀嶺にパン製造を習いに行って3年前からここでパンを焼くことになったのです。この場所に決めたのはロケーションがいいからです」確かに眺めは瀬戸内海の島が前にある場所です。と言っても感動しない中橋。中のパン工場には銀嶺のマークのついたものが沢山あります。銀嶺パンに良く似ているのが判りました。今回の一番の狙いは 普通の食パンをお願いすることです。今の取扱はミニ食パン。普通サイズの物を出来ないかをお願いするのが狙いです。早速話をすると「包材はこれならいけそう」「何枚入り」「これだと三枚入り。山パンは出来ない」「じゃあ お願いします」「早速実験します」と言う事になりました。カビの発生が出ない事を確認してからの扱いになりそうです。その他 ショートニングについても「1週間前ぐらいからパーム油になっています」「保存料もなしになっています」これだと自然食品店で安心して売れるものになります。紫落花生について現品を見ました。70gで500円高いものです。ここだから売れる価格です。量がないので取り扱いは難しいです。どうしても欲しい人は入札にしたい気分です。値のつけられないものです。紫落花生は普通の落花生が地面を這うように生育するのに対して立つらしいのです。その為収量も少なく誰も作らないらしい。親会社は地元で誰も知らない人がいない建設会社「それなら社長は知っている」と松本さん。地元の経営者の集まりで面識があるようです。それだけではなく銀行を定年退職した支店長からこのパン屋を紹介されていたのです。「紹介されてもどんな会社かも判らなかった」と言います。社長は二代目 このご時世 昔の売り上げは期待できない業界のようです。松本さんは「この設備普通の小さなパン屋では出来ない」僕が知っている天然酵母のパン屋とは大きさが違いすぎます。パンを焼く釜だって天然酵母のパン屋の10倍ぐらいの大きさです。朝から6人ぐらいで作業をしている。僕の注文したパンがパック詰めされています。土曜日に製造したものをその日に出荷 日曜日に京都に到着。その前で写真を撮りました。その後松本さんが言う観光地「鞆の浦」を見学。写真を撮ってもらいました。かなりの人出です。福山に来たのは初めてです。感動はないですが。その後松本さんのサンヨー自然食品店に。一通り店を見学。店としては失格というかバツです。アイテム不足在庫不足。日配品は弱い。店番は土曜日なので長女がしていました。彼女に聞くと「いろいろ欲しいのだけど送料がかかってしまうので置けない」僕の発注書を見て「これがバラで取れるのなら有難い」と言います。地方の自然食品店は日配品の品揃えで苦戦しているのが判ります。日配品 金額は少ないですが必要なものです。でも納豆だけで送料600円 餃子の皮10個で送料800円これでは買えません。今後は判りませんがもしサンヨー自然食品が僕の日配品を毎週買い続けるともっとはっきりするでしよう。「ないものは みんなどこで 買っているの」「近くにあるアニュー」ここのアニューはかなり繁盛しているらしいのです。昔からの自然食品店は次々廃業しているのが現状らしい。九州とは大分様子が違います。福岡は別なのかも知れません。皆さんだと「持ってきてくれる」ですが地方では送料を考えると合わないのです。福山のこの店の現状を聞くと皆さんが恵まれているのが判ります。ハンディがあるのです。当方が地方へ発送というのは今後の課題になるかもしれません。今は誤配をなくすことに取り組んでいます。それが解決出来た時に考えていきたい。物には順序が。