週間店長情報 ボーロに苦戦中 2023.11.27
何回も話していますが自然食品はこれからなのです。自然食品店で売られているものの中で改良の余地のあるアイテムは沢山あります。国産無添加食品はいずれ生協とか一般市場が扱う事になる筈です。問屋のセールスはその方向に向かっています。
当方オリジナルアイテムはこだわり商品です。大量生産できません。こだわり○○と言うネーミングになっています。又そういう生産者を探しています。これが大変です。
卵ボーロもその1つです。こだわりボーロを売り続けています。ボーロというのはポルトガル語でケーキという意味なんだそうです。カステラボーロを九州で見た事が始まりです。九自協で販売していました。初めはそれを買って販売していました。その時のボーロはソルビトールが入っていました。今でも関西の一部スーパーとか生協で販売されています。メーカーに「ソルビトールの除いたボーロを作れないか」と話をしら「1ロットなら作ってもいい」という返事。早速ソルビトールを除いたボーロを作ってもらうことになったのです。数年後「材料をこちらが調達したら作ってくれるか」と問い合わせをするとこれもOKが出ました。農薬不使用の小麦と平飼い有精卵、喜界島粗糖を送って製造してもらったのです。これも数年続きました。今は粗糖を有機砂糖に変更しています。製造地は長崎県です。国見町という場所。地元の国見高校サッカー部の有名校らしい。
カステラボーロが作れるのなら他のアイテムも作れないか打診しましたがロットで難しそうです。京都には有名なタマゴボーロ製造会社があります。国産無添加ボーロです。ここで有機のボーロを作ってくれると良いのですが難しいです。昔からあるものを作り続けている会社が僕の話を聞くことはほとんどありません。小ロット生産と言っても僕には大きすぎるのです。
いろいろネットで探していると有機ボーロが出ています。百貨店で販売されている事を知りました。メルカルでも出品されています。販売者は愛知県です。この会社では製造していない模様。製造会社を探しました。この会社はボーロだけを作り続けている会社でアジアにも進出しています。小さな会社ではありません。この会社は有機JAS製造認可の工場を持っているのです。どうやら日本ではこの会社以外はなさそうです。だめもとで連絡しました。
何でもやってみなければ判らないというのが僕のやり方。むちゃも承知。数年前ドライアイスの会社に値引き交渉した事があります。「いずれ毎週買うことになる」といったところ少し安くなりました。後日自然食品宅配の会社の人に毎日どのくらい買っているのか聞きました。毎日60キロ以上買っているというのです。僕が買うのは月1回10キロぐらいです。宅配の会社はキロ100円ぐらいで買っています。僕は200円以上です。この交渉を見ていた息子は「向こう見ず」と言いました。ひどい差があったのです。でも少しだけでも安くなったのです。
メールを入れたら相手から電話がかかってきました。「当社の商品ではありません。持ち込み材料で作っています。販売会社に貴方からのメールを転送してもよろしいですか」と言うので「お願いします」と返事。何とか繋がりそうです。
販売元は名古屋にある会社です。小さい会社ではなさそうです。ここからほどなくメールが来ました。メールでは卸可能ですが口座がありません。どこか取引先問屋がございませんかお知らせ下さいとのメールでした。当方取引先はほとんど製造会社です。自然食品卸会社との取引はありません。しばらくして担当者から電話がありました。いろいろ話をすると直接取引は出来ないという事です。全部帳合い問屋を通しての取引になるらしいです。
その上「今の在庫はまもなく終了。リニューアルしたボーロを作る計画がある。その後のほうが良いのではないか」という相手の意向。「自然食卸のビ○マー○トと取引がありませんか」昔付き合いがあった会社です。先方からもプッシュするといいます。まだどうなるか判らない状態です。