週間店長情報 リハビリは筋トレ 31 3 11
「さむーい 寒い」のおじいさんがいなくなって新しく入ってきた老人は透析患者。薬カレンダーなるものがぶら下がっています。カレンダーは1週間分日曜日から土曜日までびっしり薬が差し込んであります。縦は曜日 横は 朝 昼 晩 就寝前に分かれています。各1袋ではないです。食事前になると「今から食事 持って来るから その前にこの薬飲んで」と看護師。飲んだ後に食事。食後にも薬があります。これが3食続くのです。就寝前の薬(便秘?)は本人希望によるらしい。食事後はかゆみ止めのスプレーを看護師に塗ってもらいます。これが日常。それにリハビリが毎日2回。更に週2回の透析(1回4時間)が加わるのです。これだと薬メーカーは儲かるだろうなぁと思います。薬の量が半端ではないからです。生きているというより製薬メーカーの儲けのために生かされているようなものです。こんな人が日本に沢山いるはずです。まれにこういう人がいるのならいいのですがそうではなさそうです。透析室も体重測定の時に入りました。ご立派?
手術が終わって麻酔が覚めないうちにおしっこの管が刺されました。痛いはずですが麻酔が効いているので痛いという感覚は無かったです。管は次の朝4時ぐらいに抜かれました。
おしっこは何とかなっても大が出ません。「気分にならん。車椅子で行きたい」と看護師に言っても「両足なのでダメです」と聞いてくれません。片足なら車椅子でもOKらしい。
リハビリの人に「車椅子はあかんのかい」と言うと「じゃあ 試してみますか。ダメなら諦めて下さい」と言われ車椅子を持ってきました。手だけでどうやって乗れるかを確かめる為です。普通は乗れません。僕は膝を車椅子に先に乗せて回転する方法で乗って見せました。PTは「そんな方法見たことがありません」「でも便器に座れるかどうかもやってみなくてはダメです。便器まで行きましょう」となり便器の前で車椅子のサイドカバーを倒した状態で便器に僕の臀部をスライド移動。出来そうです。「専用の車椅子を横におきます」どうやら決定権はリハビリのPTさんにあるようです。おかげで手術の次の日から車椅子使用が認められました。でも移動は看護師さんを呼ぶという条件付き。これも半日で「自力で」になりました。
リハビリって初めての経験です。手術後の次の日から。「何でだよう。まだ足はギブスが これじゃあ リハビリにならん筈」と思うのですが「動ける部位のリハビリ」実際にしてもらうと「これはリハビリと言う名の筋トレ」と確信しました。退院して肉体労働するのならいざ知らずこの歳で今後重たいものを持つ予定の無い僕ちゃんに腕にダンベルを持たせての筋トレは無用だと思うのですがはじかみやの僕は言い出せません。リハビリはギブスの巻いてある部位以外の箇所を動かします。上体はダンベルを使っての筋トレ。今まで筋トレなんてしたことがない僕。身体のほうがびっくりしている状態でしょう。だいたいこれをしたからって誰も喜ばないのです。いや違うか 病院が喜ぶ。でもタダではないのです。かなりのお金が国から出ているのです。PTはブラックではなく限りなくホワイトな職業だと担当PTから聞きました。1ヶ月に8~10日の休日。正規担当者でも僕に対しては週に3日ぐらいしか相手しません。退院したら重い荷物もヘッチャラなんて事になってもあまりうれしくないです。
操体法は 快 不快を見分けてあくびをするくらいのスピードで動かすのが基本。病院のリハビリはラジオ体操と同じスピードです。イチ 二 サン 四と続けて各20回。気持ちよさを味わうという時間も余裕も無いです。しかも早い。これだと交感神経を刺激しそうです。
PTはみんな若い。僕の担当者は専門学校を卒業して1年だという。代役の人も若い。こういう人が10人以上この病院にはいるのです。医療ってピラミッドになっていて裾野が広いのだと変に納得。この人たちを毎月毎年食わせなくてはいけないのです。しかも人口減少 医療費が国家の税収を上回る手前まで来ているのに。それでも続くリハビリは。「筋トレ」では保険適用は難しい。