週間店長情報 インフレが続く? 2022.10.31
毎週値上げのお知らせを続けている状態が続いています。価格表とか伝票価格訂正が間に合っていません。これだけ沢山のアイテムの値上げは数年ありませんでした。消費税値上げも吹っ飛んだ感じです。コロナから始まっての騒動が続いているのです。コロナは落ち着きそうですがもう少し様子を見る必要がありそうです。
騒乱物価と言うのがありました。物が店から無くなってしまったのです。インフレって物がなくなるものだと思っていました。昔読んだ本に「資本主義と言うのは少しのインフレが続くもんだ」と言うのがありました。それが当たり前でしたがここ30年日本はデフレが続いていました。故長谷川慶太郎さんの本では「戦争はインフレ 平和はデフレ」と。日本のデフレは平和が原因だと説明していました。判りやすい話です。これが通じない模様。
日本以外の国はほとんどインフレになっているそうです。海外では消費者物価が高止まりしています。その為各国政府は金利を上げる金融引き締め政策を取っています。わが国は金融緩和を続けています。その為円安に歯止めがかかりません。
わが国が他の国と同じに金融引き締めをすれば円安に歯止めがかかると考えるのが普通です。今のところ日銀はそういう考えはなさそうです。政府の方針はピンポイントの物価対策。
政治の話をするつもりはありません。我々の商売の見通しを考えているのです。日配品のかなりが値上げになりました。日配品の値上げをだけ見ているとインフレだと判断出来ます。
今現在値上げされていないアイテムもかなりあります。当方取扱品では近江農産の漬物類、片木さんのお茶も値上げになっていません。りんごは先方の厚意で値上げ見送りです。矢作のワイン 化粧品、その他 まこもパウダー 道長 線香 百年茶 ナカショウオリジナルアイテムは全部値上げしていません。全体に占める割合は半分近くになります。
何か変だと思いませんか。インフレなら全アイテムが値上げになる筈です。今回の値上げは輸入品が多いのです。海外の国は全部が値上がりしている様子。日本では全部が値上がりしていないです。今まで経験したことがない状態です。消費者物価はあまり上がっていないらしい。当方の取扱いアイテムがそうなっているという事は世間一般も大体同じ割合と予想します。世界と日本では状況が違います。と言ってもこれから日本が後追いする可能性もあります。
実質賃金が上がることを期待したいです。実質賃金は下がっているみたいです。これが改善されることが必要です。もう1つ気になることがあります。インフレは物不足が付いて回るのですが周りを見渡しても物が不足している様子は感じられません。ビールが無くなって手に入らないとか小麦粉がなくてパン屋がパンを焼けないという話を聞きません。高くなったといっても無くなって不足している状態ではないのです。
インフレでないとするとどんな状態かとちゃんと説明できる人はいません。全部が上がらない状態で一部は今までと同じ価格 ひょっとして安くなっているアイテムもあるかも知れません。ここで便乗値上げが起きるとは考えられません。今の日本は物に不足していない状態です。インフレでないなんちゃら状態です。そのなんちゃらを名付けるといいのですがその騒ぎが収まる頃にはネーミングされると思っています。
物が不足しない状態が今後も続く状態はやっぱりデフレ逆戻りです。かの国のように予備役召集とかになれば話は別です。こういう風に考えると質の高いアイテムの取扱いを増やし続けないといけないんかも。自然食品店はこの騒動を1つの転換期と考えるといいのでしょう。値上げを便乗にしないで高品質アイテムに変更する姿勢が必要でしょう。「インフレが続く」のは怪しいのです。誰もデフレに逆戻りという人はいません。言うのは僕だけかも。