週間店長情報 バラスと売れる? 2020.02.10
このタイトルをつける直前まで違う話をしようと思っていました。ネタもそれなりに頭で整理できていたのです。朝布団から起き上がった瞬間にこのタイトルが浮かんできたのです。ネタが整理できていない状態で書き始めました。どういう風に展開するか見当がつきません。
数軒の店から「売れなくなった」との報告。増税後の売上げが良くないというのです。増税だけが原因ではなさそうです。大きな方向としては大戦争がない状態が続けば「デフレ」が続くのが間違いないのです。先日亡くなった軍事評論家の長谷川何がしの本に書いてありました。
軍事評論家は戦争の研究をしています。長谷川何がしは湾岸戦争の開戦日時を当てた人です。自衛隊の訓練とかも見学して研究。各国の軍隊の訓練程度とか装備品、銃の性能。それらの情報を集めて「戦争になると○日後に勝敗は決する。勝つのは何国」その通りになりました。
「今後も米国に刃向かう国は存在しない」「発展途上国は別にして先進国はほとんどデフレになる」と。人口増停止又は減少するとも書いてありました。その上日本は超先進国だとも言うのです。米国の後ろにいるのではなく1周回って後ろについている状態。戦争は軍需産業を発展させます。平和は生活を豊かにする商品の技術革新が次々起きるのです。便利な物が次々出来ます。今まで重宝していたものでも更に便利なものに置き換えられるのです。
人口減少で人手が足りない時代が続くと考えますが技術革新が進み、人余り状態が出現する可能性だってあるのです。「若い働き手が欲しい」が「わけぇもんは働かんからいらん」社会です。
売れなくなったのは「お客の高齢化」が原因かも知れません。開店して20年以上の店も沢山あります。開店当初からのお客様もいるのです。自分達も歳を取っています。高齢化はこの国の避けて通れない現実です。若いお客さんが沢山来れば売れると言う話もありますがそうでないと言う話も聞きました。宅配している業者の話だと「沢山買ってくれるのは高齢者世帯」だと言うのです。何か理由がありそうです。今回は今までと違った提案をしたいです。
前にてんとう虫チョコ販売の話をしました。1個30円と4個200円での販売の結末です。圧倒的に1個30円又は4個120円で販売した店が売れたのです。件の売れなくなった店の人は「客は低額品、割安品を選って買っている」と。売りたい価格と買いたい価格のギャップがあるのです。小家族 使いきり 食べ切りがキーワード。大部分の商品容量が大きすぎるのです。
醤油は1升瓶が当たり前でした。今は900ml。瓶物はずーと小さくなってきています。味噌もそうです。1キロから400gこれより小さい容量の物も出始めました。味噌汁は毎食毎日と言う時代から週に1~2回の家族も増えてきているのです。汁物も多様化しています。御飯だって3食食べる人は減ってきているのです。僕のように1日1膳の人も出ているのです。お菓子だって1回の食べきりサイズがあれば欲しいと思っているのです。メーカーは「小さくしても価格が極端に安くならない」と答えます。小袋だと5個1連での販売です。おかしいとは思いませんか。
以前付き合っていたクッキー屋では1個売りをしていました。よく売れていました。真似しない理由を他のケーキ屋が教えてくれました。「クッキーは早く売れては困るので高く売価を設定している」販売する側の都合だと知りました。お客さんの都合は無視されています。
提案は袋から出して1回の食べ切りサイズにしての販売です。売価も安く設定できます。びっくりしたケースがあります。バレンタイン用の板チョコ販売。普通はそのまま販売ですがその店では板チョコをいくつかに分割。小さくしてラッピング販売。メガテンになりました。個包装の商品を袋から出しての販売なら納得ですがチョコを切って販売と言うのは常識破りです。これなら当方のてんとう虫チョコだって3個を串にさして「虫チョコ3兄弟」なんて販売できるのです。やりたい放題。店の知恵比べになりそう。バラスと売れる?実践する価値有りそうです。