週間店長情報 ペットボトル飲料の問題点 2021.03.08
今販売している化粧水は別売りスプレーノズルを使う事を推奨しています。雑菌の繁殖を抑えるためです。無添加化粧水ですし保存料も入っていません。保存料が入っていないとカビの繁殖が心配です。雑菌は手を介して化粧水の中に混入の可能性があるのです。開封後数ヶ月不使用だと雑菌が繁殖する場合もあります。普通の化粧品メーカーは無添加と言っても保存料に代わる成分を配合しています。そうしないとカビの繁殖が起きるからです。
実際は製造した時点で保存料なしだとカビにやられます。その為無菌室で製造。無菌室を作るのに数億円かかるそうです。製造してボトリングも自動充填機を使っています。これでも安心できません。一番の対策は下水対策だと聞きました。配水管から雑菌が入り込むのです。
健康博出店で化粧品製造会社勤務の薬剤師と話した事があります。薬剤師は「これいいなぁ。簡単に作れる。ウチでも作れる」と言ってボトル裏の成分表示を見て「ウチでは怖くて作れない」と言うのです。保存料に代わる成分が入っていないからです。何も知らないで作ると雑菌が繁殖して返品の山になります。当方の場合初期の頃に1回ありました。無菌室を作ったのはその後です。
安全な化粧品を作ろうとするとすれば雑菌との戦いになるのです。
若い女性に出来るにきび。原因はアクネ桿菌。皮膚の常在菌です。この菌は嫌気性菌です。空気に触れると全滅。肌の内側に存在しています。この菌が何らかの理由で増えて出来るのがにきびです。この対応化粧品があります。ノンアクネと呼ぶアイテムです
口の中には口内細菌がいます。ミクロコッカス菌とかストレプトコッカス菌です。喉も菌はいます。知られているのはシュードナス菌。その他胃腸にも。私達の身体は菌だらけなのです。朝起きた時の口内細菌数は便中の菌より多いのも本当らしいです。それなのに皆さん菌が嫌いと言うか毛嫌いしています。でもこの菌の働きで我々は生きていられるのです。除菌、滅菌といって手の消毒を頻繁にしていますが皮膚の常在菌を殺しているのです。
「おめぇ 今度はペットボトルにかみつくんかいなぁ。こんなんに噛み付いても何も得する事はないぞう。誰も文句を言っていないし、不具合があるわけではない」と言われそうです。皆さん清潔志向と言うか清潔にしています。寄生虫博士の藤田紘一郎先生は「清潔は病気だ」と言う本を書いています。清潔好きの皆さんがこれを問題にしないので拙者が指摘する事に。
問題なのは携帯用ペット飲料です。リュックに取り付けて持ち歩いているのを見ます。息子もボトルウォーターをケースに入れて持ち歩いています。「わけぇもんは判らん」と僕。
化粧品に長く関わっていると雑菌を意識します。更にカビ博士の講演会もしましたし藤田紘一郎先生の講演会もしました。取り扱っている化粧水製造は雑菌に詳しい水凝集剤メーカーです。
ペット飲料を携帯する事に問題があると思うのです。一回飲めば口内細菌がペット飲料の口につくのです。口内細菌は口内にいる時はバランスが取れています。いろいろな細菌が混ざり合っているからです。ペットの口に付いた菌はペットの蓋にも付き歩いているうちに飲料にも付着する可能性があるのです。保冷ケースに入れている人もいますがこれでも完全ではないです。冷蔵庫の中は雑菌だらけですし冷蔵庫でも繁殖する菌がいるのです。「自分の身体の中にある菌だから別にいいじゃん」と言う人もいるでしょう。何か変だと思いませんか?
二日も同じ物を持ち歩いている人はいないと思いますが二日越しの水だともっと問題がありそう。水に保存料は入っていません。殺菌は熱処理 ホットパックと呼んでいます。又はフィルター濾過で雑菌を取り除いています。これが空気に触れ、人の口に触れ、手に触れているのです。消毒しても空気中に浮遊している雑菌が手にもペットボトルにも付着します。暖かい環境だと繁殖間違いなしです。無菌容器に入れているのなら判ります。そんな人いません。だから問題なのです。