週刊店長情報 温故知新 27 11 16
椎茸について
今月中には出そうです。でてもすぐに完売してしまいます。割当制導入を検討。
マルカワ味噌
12月1日から「さといらず」出荷開始
ヴィバルディ 販売保留
原料の一部に有機肥料でない物が混入している可能性があるのではっきりするまで販売保留にするとマルカワ味噌から連絡が入りました。一部マスコミで発表された有機質肥料の件です。
蒲鉾価格について
今月から値上げの予定でしたがまだ設定が出来ていません。来週には値上げ実施予定。
温故知新
自然食宅配のイベント出店で畳屋と隣り合わせた事があります。いぐさ畳の宣伝をしていたのですがその時即売していたのは畳のマウス。いぐさのマウスはパソコン売り場には売っていません。隣り合わせと言う事で一つもらいました。その時畳屋さんは「いろいろな物を作ってお客さんの反応を見ている」と聞きました。いぐさを畳だけに限定しない考え方に驚きました。僕等は常識にとらわれているのです。どんな斜陽産業でもいろいろな可能性が秘めているようです。その後テレビでピアノの鍵盤のように踏むと音が出る畳が紹介されているのを見ました。畳を踏む度に音が出るのです。これは随分いろいろな所で紹介されています。更に先日テレビで畳屋さんが普及の為いぐさをギターその他の楽器に貼りつけているのを見ました。その楽器を使ったバンドを結成してバンド活動をしているというのです。イグサを使った小物作り教室もやっているようで参加者は外人も多い。海外の人は畳に魅力を感じるようです。ジャパニーズ絨毯と言う事でしょうか。その人は「畳屋は千年以上前からある商売。そんな商売はほとんどない。素晴らしい」と言うのです。その畳屋では弟子まで取っているのです。僕等の常識では「畳屋は終わった商売」です。それが弟子まででいるのです「ウソでしょう」と言われそうです。今どき畳屋を目指している人がいること自体が不思議です。信じられない事ですが「畳屋に魅力」があるのです。普通の商売でも後継者がいないのに斜陽産業の畳屋を継ごうと言う人がいる事が変です。ここでは息子二人が後を継いでいました。注文があまり無い筈?(これも偏見)ですが全国からというより全世界から注文が来ているのです。日本に来た外人が自国に帰って畳を注文するらしい。畳を海外に送ると大変な金額になるようですが注文は続いているようです。誰も見向きもしない商売が世の中に一杯あります。例外なく後継者不足です。逆にほとんど成功しない芸人とか芸術家 漫画家志望の人はワンサカ。ほとんど食えないのに頑張っている人達が沢山いるのも事実。僕達の商売も考えによっては斜陽産業だったのです。昔 野菜は全部無農薬でした。農薬が出てきて無農薬で作る人は一挙に減ったのです。それが今は無農薬が安心安全だと言って普及し始めたのです。数十年前 無農薬は「時代遅れ」だったのです。それが今はオシャレとか「今の時代はコレ」になったのです。野菜だけでなく食品も安全を考えると「化学調味料保存料無添加がいい」となるのです。化学調味料保存料は販売するほう又は消費者の都合です。「面倒な出汁作りが簡単。腐るのはもったいない」から考案された物です。それが今は無添加がいいと言うのです。腐るのが自然だとも言う人が出てきたのです。又「昔ながらの調理法」が良いと言い始めたのです。効率とか時間とかを考えると化学調味料 保存料は便利な物です。それがズーと大手を振っていたのです。今も続いています。それが「不便 腐り易い」にも関わらずに「化学調味料 保存料無添加がいい」と言うのですからやっぱり変です。いつの時代も古い物が違った見方をされて復活していくものです。「故きを温ねて新しくを知る」温故知新です。