週間店長情報 激安販売に不慣れ 2020 1 27
読み始めているこの時間帯に宅配業者から最後のてんとう虫チョコの注文が入って来ている筈です。これで大方の在庫が無くなれば万々歳です。1キロ袋が70個残っています。4個入り50袋が250個ありました。最後の受注を受けても更に残りそうです。膨大に残る事はなさそう。
事の発端は何回も書いているので割愛。「貧乏くじ」を引いたのです。賞味期限の少ないチョコ。普通なら誰も引き受けないでしょう。半分以上の取引先は仕入れてもらえませんでした。僕に信用が無いのでしよう。誰も損はしたくないのです。商売は慈善事業ではないのですから。取扱ってくれたお店の皆さんに感謝します。今回は取扱ってくれたお店の対応について話をしたいと思っています。商売に参考になりそうです。現実に起こった事を書いていきます。
当方のてんとう虫チョコの在庫は半端ではなかったのです。運送屋のパレットで2個。通常価格での販売を諦めました。大量に残っても困るからです。チョコの数量と当方の支払った砂糖代金を割って1キロ卸価格を決めました。代金回収を第一目的にしたのです。今まで 1個70円から80円で販売していたものが30円ぐらいで販売できるのです。4個入りだと120円。宅配ではチラシを作る関係で151円税込みと値段を決めました。
ここから報告したい内容です。1個30円ばら売りグループと4個200円前後で販売したグループに二極に分かれたのです。どちらも「よく売れている」と店主店長。僕の関心があるのは「どのくらい仕入れてくれるか」です。売れていると言ってもこちらの膨大な在庫状況では1個2個ではなく1ケース(6個)がどれだけ減っていくかと言う問題になっていたのです。
4個200円前後で販売したグループの中で「売れている」と言った店は1ヶ月に1個の仕入れペースです。1個で終了した店も沢山あります。1個30円ばら売りグループは店の大きさに関係なく毎週1個の仕入れが続きました。「ばら売りの店が沢山売れていますよ」と200円グループの店主店長に言ってもばら売りを始めた店はありません。これが現実です。
同じ事が起きたことを思い出します。椎茸のバレ品(欠け葉)の取扱いを始めた初期に起こった出来事です。当初60g入り税込み280円で販売出来るよう卸価格を設定しました。280円で販売したグループと「これなら高くても売れる」と350円前後で販売したグループに二極に分かれたのです。どうなるか興味津々でした。数ヵ月後280円グループは毎週10袋から30袋の仕入れでした。350円グループは毎週5袋前後。正規品の「どんこ」は700円から800円しています。今でも同じぐらいの販売価格でしょう。椎茸は国産品が品薄になっています。中国製が嫌われたのです。入札業者が「馬鹿高値上げ」した事があります。結果暴落。今は落ち着いている状態だとか。
訪問した昆布巻き製造会社で大量の端切れ品を見つけたことからニシンバレ 出会いバレを商品化100円小売税込みで販売した所売れすぎて製造会社から「売れすぎる。材料代少し上乗せしたい」となり度々値上げされました。今は小売162円税込みになっています。これでも売れています。宅配業者にチラシを持ち込んで注文を取っていますがバカ売れ状態です。
これに味を占めて各仕入れ業者に「端切れ品ないか」と問い合わせた結果こんにゃく製造から「エコなコンニャク」麺類製造から はしくず「端麺」かんぴょう製造から「短品」。「ちからこぶ」昆布水と言うのもあります。加工用りんごは20年以上前からの取扱い。
正規品の取扱いを疎かにしているつもりは無いです。端切れ品はゴミになっているのです。正義の味方気取りで言っているのでもないです。「もったいない」シリーズと名づけています。今後も増えるかも知れません。狙っている訳ではないです。きっかけ次第です。
当方の化粧水も激安品の仲間。月間1000本ペース。20年以上続いています。激安品を取扱わない店とか、高く売る店があるのは激安品販売に不慣れなのかも知れません。