週間店長情報食後のデザート お茶 コーヒーはバツ 2021.03.15
正食と操体法を知って40年近くになります。正食協会にも行きました。当時の代表は岡田周三先生。副が山口卓三先生。岡田先生は「玄米と小魚を食っていりゃ健康にいられる」と言っていました。山口先生はその時期肺炎になり京都の高雄病院に入院。退院後自宅療養している時に正食の講座をしていたのです。入院中の手記に「病院食で少しの肉が出た。食べると元気になるのが判る」と書いています。正食指導者ですから「肉は食べない主義」と言って食べ残すのが道ですがそうしなかったのです。正食は肉を毛嫌いします。肺炎って正食で言えば陰性病です。正食は菜食で陽正食です。変でしょう。陽正食を食べて肺炎 「何で?」不思議です。
山口先生の奥さんは正食料理を教えていました。砂浴に行った事があります。正食組と操体組で。正食組は山口久子先生と山崎かおるさん。山崎さんは自然食レストラン庵を開業したてでした。久子先生の料理教室の常連でした。その頃の庵の料理は食べきれないほどの量でした。若い僕らが食べきれないほど。みんなタッパーに入れて持ち帰ったのを覚えています。
久子先生達と蕎麦屋でそばを食べた事があります。真夏だったので店はクーラーが効いています。その時先生はブルブル状態「寒い 寒い」と言うのです。正食は「野蛮人のような肉体」を目指しているのに変です。大豆が肉の代わりって言いますが大豆は身体を冷やします。漢方では。
正食は貧乏人食です。小さい時の我が家の食事に近いのです。桜沢先生が僕の小さい時の家に来て「正食をすると健康にいられる」と言えば「おっちゃん その食事うららが毎日食べているのとおんなじ」と言われるでしょう。桜沢先生は貧乏人を相手にしませんでした。金持ちしか相手にしなかったのです。豪邸に住んでいて肉魚をふんだんに食べて「体調が悪い」と言う人に正食の食事法をアドバイスしたのです。アドバイスが成功すれば大先生に昇格 お礼をたんまりいただけるのです。「おめぇ 監獄にも入ったでぇ」と言われそうですが当時の看守は高級取りだったのです。世界無銭一周旅行と言うのも全部金持ち相手だったのだと思っています。
正食と操体法を知った僕はこれこそが本物と思ったものです。でも40年も経つと本物の化けの皮も剥がれます。正食と操体法の欠点は科学的でない事です。科学は誰がやっても同じ結果が出る事です。正食料理は塩の分量が教師によって全部違うのです。陰陽と言うのも相対ですから曖昧なのです。操体法は快不快というのが判りにくいです。どこまでが快でどこかららが不快かの判定が曖昧です。万病を治す妙療法に料理の時の足を半足分引くとバランスが取れると書いてあります。これは板前から聞いた話の紹介です。今は筋電計があり一番緊張の少ない身体の向き方が判っています。僕は次回の「らっくセミナー」で自分の身体の重心がどちらにあるかを簡単に知る方法を提案する予定です。動いて快不快を見分けるのでなく計測で見分ける方法です。
食事中のお茶 食後のデザート コーヒーがバツと言う話は本邦初公開。誰も言わなかったというか知らないのです。一汁一菜と言いますがお茶は入っていません。沢庵は入っています。これで塩分のバランスが取れているのです。御飯と沢庵二切れで0.8%塩分になります。味噌汁もだいたい0.8%塩分です。この時お茶を飲むと身体は塩分不足になるのです。食事後のデザート コーヒーもとれば塩分が不足するのです。私達の身体には自動調節機能があります。食べたり飲んだりしたものがすべて身に付くわけではありません。いらないものは排出されるのです。
食事中のお茶 食後のデザート コーヒーを飲めば塩分不足になると身体は緊急事態発生となり水分放出となります。おしっこに出して塩分濃度を一定にするのです。これがお茶 コーヒーの利尿作用です。放出にもエネルギーが要るのです。若けりゃ どうでもいいのですが歳を取ればなるべくエネルギー放出が少なくて身体に負担をかけない食事がいいのです。ここまで考えた人はいないでしょう。これが本当の 新説 深説 真説です。じゃあどうすれば?判らん人は聞いて。